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『コーヒーが冷めないうちに』とある喫茶店での不思議な物語【映画評】

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この記事では、映画『コーヒーが冷めないうちに』について、そのテーマや登場人物、物語の魅力をさまざまな角度から掘り下げていきます。

コーヒーが冷めないうちに

コーヒーが冷めないうちに
出典:Amazon

映画作品情報

監督:塚原あゆ子
脚本:奥寺佐渡子
原作:川口俊和「コーヒーが冷めないうちに」「この嘘がばれないうちに」(サンマーク出版刊)
出演:有村架純, 伊藤健太郎, 波瑠, 林遣都, 深水元基, 松本若菜, 薬師丸ひろ子, 吉田羊, 松重豊, 石田ゆり子 ほか
制作年:2018年
配給:東宝
劇場公開日:2018年9月21日
ジャンル:SF、ファンタジー

Blu-ray/DVD ほか

VOD(ビデオ・オン・デマンド)

戯曲が小説化され、そして映画化

『コーヒーが冷めないうちに』は、もともとは川口俊和さんによる戯曲です。
当時、川口俊和さんは舞台の脚本家兼演出家として活躍されていました。
川口俊和さんは、2010年初演の舞台『コーヒーが冷めないうちに』を2015年に同名で小説化します。
この時の小説『コーヒーが冷めないうちに』は、川口俊和さんの小説デビュー作でした。

この小説はシリーズ化され、2017年に『この嘘がばれないうちに』、2018年に『思い出が消えないうちに』が発売されます。

このシリーズ出版元はサンマーク出版です。
小説化には、舞台公演を観たサンマーク出版の編集者・池田るり子さんが舞台に感動し、川口俊和さんへ小説化を依頼したという経緯があります。

映画化では、同名の『コーヒーが冷めないうちに』と続編『この嘘がばれないうちに』を原作にしています。
そして映画『コーヒーが冷めないうちに』は、2018年に公開されました。
監督を塚原あゆ子さん、脚本を奥寺佐渡子さんが務めました。

とある喫茶店での不思議な物語(映画評)

とある街のとある喫茶店「フニクリフニクラ」での不思議な物語。
喫茶店「フニクリフニクラ」には都市伝説がある。
それは、店内の特別な席に座ると、望みの時間にタイムトラベルできるという話。

過去に戻ったり未来に行ったりできるのは、コーヒーをカップに注いでから、そのコーヒーが冷めてしまうまで。
ただし過去に戻っても現実は変わらない。
喫茶店から出ることもできない。
この喫茶店を訪れたことのある人にしか会えない、などの制約がある。

タイムトラベルするには、店内の決められた席に座り、時田家の女性にコーヒーを注いでもらう必要がある。
喫茶店「フニクリフニクラ」は、時田数(有村架純さん)と店主で数の従兄の時田流(深水元基さん)が切り盛りしている。

注意しなければならないのは、コーヒーは冷める前に飲み干さなければならないということ。
コーヒーを飲み干せば戻ってくることができるが、飲み干す前にコーヒーが冷めてしまうと戻れなくなる。
そして戻れなかった人は幽霊になる。

またタイムトラベルできる席には先客がいて、先客がトイレに行くために席を立つのを待つ必要がある。
その先客とは実は幽霊。

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