書物とことば

文学におけるフィクションとノンフィクション

文学におけるフィクションとノンフィクション、随筆とエッセイの違い、文学批評、文学と映画の親和性などについて考察。
書物とことば

『破門』黒川博行 ‐ 小説ならではの価値を見いだせる作品

黒川博行さんの小説『破門』は、2014年1月にKADOKAWAより刊行された第151回直木賞受賞作。ハードボイルド作品疫病神シリーズの第5作で、ヤクザの桑原と建設コンサルタントの二宮が、失踪した映画プロデューサーを追う。
映像とものがたり

『ドライブ・マイ・カー』― キャスティングが映し出す原作との響きあい

映画『ドライブ・マイ・カー』は2021年に製作され、国内外で高い評価を受けた濱口竜介監督作品です。原作が村上春樹さんの小説であったことも、注目された理由の一つと言えそうです。西島秀俊さん、三浦透子さん、霧島れいかさん、岡田将生さんらが出演。
映像とものがたり

『敦煌』壮大なスケールの歴史ロマン映画

映画『敦煌』は11世紀の中国が舞台であり、史実をもとに描いた井上靖原作の歴史大作。35億または45億ともいわれる巨費を投じ、1988年に製作された。監督を佐藤純彌さんが務め、西田敏行さん、佐藤浩市さん、中川安奈さん、渡瀬恒彦さんらが出演された。
書物とことば

『敦煌』井上靖 ‐ 莫高窟の真相はいかに

井上靖氏の小説『敦煌』は、洞窟に隠されていた経巻類が1900年に発見された史実をもとに描かれています。終盤に描かれている蔵経洞と敦煌文書の真相について、掘り下げていきます。
書物とことば

『空の怪物アグイー』大江健三郎 ‐ 1960年代前半の混乱

大江健三郎さんの短編小説集『空の怪物アグイー』(新潮文庫, 1972年)には、1962年から1964年にかけて文芸誌に発表された7編が収録されています。
書物とことば

『個人的な体験』大江健三郎 ‐ 障害のある息子の誕生に触発された作品

大江健三郎さんの小説『個人的な体験』は、1964年(昭和39年)に新潮社より発行された書き下ろしの長編で、第11回新潮社文学賞の受賞作。主人公は鳥(バード)という渾名の27歳の青年。脳障害のある嬰児に対する魂の遍歴が描かれています。
書物とことば

『パン屋再襲撃』村上春樹 ‐ 高度資本主義社会を生きることの違和感

村上春樹さんの『パン屋再襲撃』(文藝春秋, 1986年)には、初期の短編小説が6編収録されています。高度資本主義社会という時代において、違和感を抱きながら生きざるを得ない現代人の姿が描かれています。
書物とことば

日本図書コードの分類記号(Cコード)

日本図書コード管理センターが発行するCコードをご存知でしょうか。書籍の裏に印刷されているアルファベットのCと4桁の数字で構成されるコードのことです。
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『回転木馬のデッド・ヒート』村上春樹 ‐ 人々から聞いた8つのスケッチ

村上春樹さんの短編小説集『回転木馬のデッド・ヒート』には、1983年から1984年にかけて講談社の文芸PR誌『IN★POCKET』で連載されたものを元にした7編と、書き下ろしの2編が収録されています。
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