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『カサブランカ』舞台は第二次世界大戦中のモロッコ【映画評】

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この記事では、映画『カサブランカ』について、そのテーマや登場人物、物語の魅力をさまざまな角度から掘り下げていきます。

カサブランカ

カサブランカ(映画)
出典:Amazon

映画作品情報

原題:Casablanca
監督:マイケル・カーティス
原作:マーレイ・バーネット, ジョアン・アリソン
脚本:フィリップ・G・エプスタイン, ジュリアス・J・エプスタイン, ハワード・コッチ
出演:ハンフリー・ボガート, イングリッド・バーグマン ほか
製作:1942年(米)
日本初公開:1946年

Blu-ray/DVD ほか

VOD(ビデオ・オン・デマンド)

舞台は第二次世界大戦中のモロッコ(映画評)

映画『カサブランカ』は、1942年に製作が開始され、同年に公開されたアメリカ合衆国映画。
屈指の名作となったハリウッド映画である。
日本でも1946年に公開されている。

作品の主な舞台となり映画のタイトルにもなっている「カサブランカ」は、北アフリカ北西部に位置するモロッコの都市。
モロッコは、1956年にフランスから独立したが、当時はフランス領だった。

物語の設定は、第二次世界大戦中の1941年。
当時、ヨーロッパの多くの人々が、ドイツの侵略から逃れアメリカへの亡命を図ろうとしていた。
フランス領モロッコのカサブランカは、フランス領を経由してアメリカへ亡命するための、中継地であった。

1940年にドイツ軍がフランスに侵攻し、フランスはドイツに敗北した。
フランスは和平派が政権を握り、かろうじて主権国家として存続していた。

カサブランカから飛行機で中立国であるポルトガルのリスボンへ行き、アメリカへ渡ることができる。

そのカサブランカで、アメリカ人男性のリック(ハンフリー・ボガート氏)は、酒場「カフェ・アメリカン」を経営している。
リックは、皮肉屋だが人情家。
周囲との会話は皮肉交じりだが、人を傷つけるような人間ではない。
渡航費が足りないブルガリア人夫婦が「カフェ・アメリカン」のカジノに来たとき、さりげなく勝たせてやるような人情家であった。

ある日、酒場「カフェ・アメリカン」にチェコスロバキア人のヴィクトル・ラズロ(ポール・ヘンリード氏)が、妻であるイルザ・ラント(イングリッド・バーグマン氏)を伴って現れる。
二人もまたアメリカへの亡命を計画していた。

ラズロは、ドイツに併合されたチェコスロバキアで抵抗運動の指導者として活動していた人物。
そしてイルザは、理由も告げずに別れの置手紙だけ残して去ったリックの元恋人。

監督はマイケル・カーティス氏。
1943年の第16回アカデミー賞にて、作品賞・監督賞・脚色賞を受賞した作品である。

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