評論・随筆・その他

『創作の極意と掟』筒井康隆 ‐ 文学論にも納得できる指南書【書評】

『創作の極意と掟』は、小説を書いてみたい人に捧げる、筒井康隆さんのエッセイだ。序言には「作家としての遺言」とも書かれている。本書には、ほぼ60年小説を書き続けてきた筒井康隆さん自身の経験と知恵が収められている。
映画・ドラマ

『舟を編む』完全な人間でなくても一つの事に没頭したい【映画評】

実写映画『舟を編む』の劇場公開は2013年。舟を編むとは、辞書を編集するという意味で、原作者の三浦しをんさんは、辞書を言葉という大海原を航海するための舟に例え、このタイトルを付けた。監督を石井裕也さん、脚本を渡辺謙作さんが務めた。
映画・ドラマ

『君の膵臓をたべたい』老若男女を問わず泣ける青春物語【映画評】

実写映画『君の膵臓をたべたい』は、高校時代のクラスメイト・山内桜良(浜辺美波)の言葉をきっかけに国語教師になった志賀春樹(北村匠海さん・小栗旬さん)が、母校の図書館で一人の教え子と会話をしながら、当時のことを思い出してゆく物語。
映画・ドラマ

『百円の恋』精一杯やれば人生は変わる【映画評】

映画『百円の恋』。百円ショップでの出会いから始まった恋。ただし恋物語というよりは、人生論に重きを置いた作品と言えるであろう。
映画・ドラマ

『64-ロクヨン-』警察官や元刑事や遺族らの執念【映画評】

映画『64-ロクヨン-』は、未解決の少女誘拐殺人事件の真相を明らかにしようとする警察官や元刑事や遺族らの執念が描かれている。横山秀夫さんの小説が原作。監督は瀬々敬久さん、脚本は久松真一さんと瀬々敬久さん。前後編2部の大作として映画化。
映画・ドラマ

キューブリック版『シャイニング』では原作者と映画監督が対立!?

キューブリック版『シャイニング』は、1980年に公開されたホラー映画。スティーヴン・キング氏の同名小説を、巨匠スタンリー・キューブリック氏が監督・脚本を務めて映画化した。この映画作品をめぐっては、二人の間で対立があったらしい。
映画・ドラマ

『翔んで埼玉』同名漫画の実写化【映画評】

実写映画『翔んで埼玉』。ギャグ漫画が原作のコメディー。2019年に公開された『翔んで埼玉』は、魔夜峰央さん原作の同名漫画を実写化した映画。ドタバタ喜劇のようなコメディーであるが、愛郷心を壮大なテーマにしているのが面白い。
映画・ドラマ

『コンフィデンスマンJP ロマンス編』爽快なラブコメディ!?【映画評】

劇場版『コンフィデンスマン JPロマンス編』。コンフィデンスマンとは信用詐欺師。主人公のダー子(長澤まさみさん)は百戦錬磨のコンフィデンスマン。ダー子は、ボクちゃん(東出昌大さん)、リチャード(小日向文世さん)といった仲間と組んで、詐欺を繰り返している。
映画・ドラマ

『キングダム』中国の春秋戦国時代を舞台にした実写【映画評】

実写映画『キングダム』の舞台は、秦の始皇帝の時代。紀元前245年、中国の春秋戦国時代末期を舞台にしたスケールの大きい時代劇である。この時代、中国では500年に及ぶ騒乱が続いていた。原泰久さんの同名漫画が原作で、劇場公開は2019年。
映画・ドラマ

『万引き家族』血のつながりと家族のあり方【映画評】

映画『万引き家族』。血のつながりと家族のあり方。柴田治とその妻・信代は、息子の祥太を連れて、治の母・柴田初枝の家で暮らしている。初枝は夫と離婚している。実は表向きは治の母・初枝は独居老人。
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