書物とことば 『心淋し川』西條奈加 ‐ 様々な事情を抱え、江戸の古びた長屋に住む人々 西條奈加さんの短編小説集『心淋し川』は、第164回直木賞(2020年下半期)受賞作です。時代小説の連作短編集であり、全六編が収められています。描かれているのは、様々な事情を抱え、江戸の一角にある古びた長屋に住む人々のこと。 2021.07.06 書物とことば
書物とことば 『まほろ駅前多田便利軒』三浦しをん ‐ 男の友情物語!? 三浦しをんさんの長編小説『まほろ駅前多田便利軒』は、第135回直木賞受賞作。女性作家による男性的な男の友情物語?で、エンターテインメント性が高く、素直に楽しめる作品だ。登場人物の言動やストーリーが抜群に面白い。直木賞の選評も、概ね良い。 2021.04.28 書物とことば
書物とことば 『4TEEN』石田衣良 ‐ 14歳の主人公たちと自分自身の中学時代 石田衣良さんの短篇小説集『4TEEN』は、第129回直木賞受賞作。本書は、2003年に新潮社から刊行された連作短篇集で、文芸誌『小説新潮』に掲載された6篇と書下ろし2篇の8篇からなる。基本的には中学生の青春や学校生活などに纏わる物語。 2021.03.14 書物とことば
書物とことば 『ほかならぬ人へ』白石一文 ─ 直木賞受賞作が描く恋愛と人生の葛藤 白石一文さんの『ほかならぬ人へ』は、第142回直木賞を受賞した中篇小説集。結婚適齢期の男女を描いた2作品が収録され、リアルな恋愛の葛藤と人生観が深く描かれている。直木賞選考委員からの評価も高く、多くの読者の共感を呼んだ話題作。 2021.03.05 書物とことば
書物とことば 『容疑者Xの献身』東野圭吾 ‐ 天才数学者が仕組んだ愛と論理のトリック 東野圭吾さんの小説『容疑者Xの献身』を解説。天才数学者・石神の論理的な計算とその裏にある純粋な愛。小説の構造やラストの意味を考察します。 2020.10.04 書物とことば
書物とことば 『熱源』川越宗一 ‐ 人生を全うしようとする登場人物の情熱 川越宗一さんの長編小説『熱源』は、2019年に文藝春秋から刊行され、第162回直木賞を受賞した作品です。樺太の地を中心に、明治から第二次世界大戦終結の頃までを生きていた人々の姿が描かれています。この物語は史実をもとにしたフィクションです。 2020.04.15 書物とことば