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脚本の指南書として支持されている本を紹介

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脚本の書き方について学ぶ方法としては、学校で学ぶ、本で学ぶ、シナリオをたくさん読むことなどが挙げられます。ここでは、脚本の基礎から上級テクニック、業界について学べる本や、公開中の映画のシナリオを読める雑誌などを紹介します。

脚本の指南書7選と定番の雑誌

脚本のバイブルとして広く支持されている書籍や指南書をピックアップしました。

『新版 シナリオの基礎技術』(新井一, ダヴィッド社, 1985年11月)

シナリオライターの入門書として30数年来のロングセラー。
「柱」「ト書き」「台詞」などの基礎から、脚本の書き方について網羅されています。
著者の新井一氏は、シナリオ・センター創立者。

新井一氏は、以下のタイトルの書籍も執筆されています。

  • 『映画 テレビ シナリオの技術』(新井一, ダヴィッド社, 1986年10月)
  • 『シナリオの基礎Q&A』(新井一・原島将郎, ダヴィッド社, 1987年8月)
  • 『シナリオ作法入門 発想・構成・描写の基礎トレーニング』(新井一, ダヴィッド社, 2010年4月)

『映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと シド・フィールドの脚本術』(シド・フィールド, フィルムアート社, 2009年3月)

あらゆる物語創作の基礎となる「三幕構成」について解説。Amazonに掲載されている出版元のフィルムアート社の紹介文には、「現在存在するほとんどの脚本術・物語創作術は、本書を下敷きにしているといっても過言ではありませんAmazonより出版元の紹介文を抜粋」という一文があります。翻訳を担当されたのは、安藤紘平氏・加藤正人氏・小林美也子氏・山本俊亮氏の4名。

本書には、第2弾、第3弾もあります。

  • 『素晴らしい映画を書くためにあなたに必要なワークブック シド・フィールドの脚本術〈2〉』シド・フィールド, フィルムアート社, 2012年3月)
  • 『最高の映画を書くためにあなたが解決しなくてはならないこと シド・フィールドの脚本術〈3〉』(シド・フィールド, フィルムアート社, 2019年11月)

『SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術』(ブレイク・スナイダー, フィルムアート社, 2010年10月)

売れっ子脚本家による脚本マニュアル。ジャンル、プロット、構成、販売戦略、キャスティングなどの基本要素から、映画業界としてのハリウッドについてまで。

『シナリオの書き方 映画・TV・コミックからゲームまでの創作実践講座』(柏田道夫, 映人社, 2012年3月)

「脚本家・小説家でシナリオ・センター副所長の著者が、シナリオ創作の初歩からプロレベルまでを指導する(‎ 映人社HPより

『スクリプトドクターの脚本教室・初級篇』(三宅隆太, 新書館, 2015年6月)

スクリプトドクター(脚本のお医者さん)で、映画監督・脚本家・心理カウンセラーの三宅隆太氏による、ストーリー作りのための初級篇。

三宅隆太氏による脚本指南書の第2弾、中級篇も発売されています。

  • 『スクリプトドクターの脚本教室・中級篇』(三宅隆太, 新書館, 2016年6月)

『「感情」から書く脚本術 心を奪って釘づけにする物語の書き方』(カール・イグレシアス, フィルムアート社, 2016年4月)

脚本家たちが実際に使う具体的なテクニックを紹介し、テクニックを盗もうという内容です。そういった本をお探しの人には、まさに打ってつけの内容と言えそうです。ただし、本書は基礎の次の上級編であり、上級テクニックが紹介されていますので、もしも脚本執筆の技巧を勉強中というなら、まずは基本をしっかりと学ぶべきでしょう。

カール・イグレシアス氏は、成功を収めている脚本家たちの行動からヒントを得ようという内容で、下記のタイトルの本も執筆されています。

  • 『脚本を書くための101の習慣』(カール・イグレシアス, フィルムアート社, 2012年7月)

『面白い物語の法則 強い物語とキャラを作れるハリウッド式創作術』(クリストファー・ボグラー&デイビッド・マッケナ 著, 府川由美恵 訳, 角川新書, 2022年2月)

共同執筆者のお二人は、ハリウッドで脚本開発に携わる第一線のプロ。本書で紹介されている手法は、ジョーゼフ・キャンベル氏のヒーローズ・ジャーニー理論に、ウラジミール・プロップ氏のおとぎ話理論、ボードビル(寄席演芸)の手法などをミックスさせて独自に発展させた、エンタメ向きの本格的な手法です。

月刊『シナリオ』(日本シナリオ作家協会)

日本シナリオ協会から発行されている月刊誌です。劇場公開の日本映画のシナリオが掲載されています。掲載されているのは、公開中もしく公開直前の映画のシナリオや、過去の優れた作品のシナリオです。

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