書物とことば

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白石一文さんへのインタビュー 、小説家に必要な資質について学ぶ(公募ガイド2020年3月号)

公募ガイド2020年3月号に興味のある記事が載っていた。直木賞作家の白石一文さんへのインタビューだ。内容は、自伝的小説『君がいないと小説は書けない』についてのインタビュー。そのなかには、小説家の資質についてのご意見もある。
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『創作の極意と掟』筒井康隆――文学論にも納得できる指南書

『創作の極意と掟』は、小説を書いてみたい人に捧げる、筒井康隆さんのエッセイ。序言には「作家としての遺言」とも書かれている。本書には、ほぼ60年小説を書き続けてきた筒井康隆さん自身の経験と知恵が収められている。
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『白夜行』東野圭吾 交わらない二人の愛と罪に震える

東野圭吾さんの小説『白夜行』を解説。雪穂と亮司の奇妙な関係、物語の構造、そして作品全体に隠されたテーマや象徴的な意味を掘り下げます。
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『インビジブルレイン』誉田哲也――極道に恋心を抱いてしまう玲子

誉田哲也さんの小説『インビジブルレイン』。マンガ喫茶でアルバイトをする柳井健斗には、悲劇的な過去がある。柳井健斗の家族は、全員が亡くなった。柳井健斗の復讐劇に、暴力団の利権や複雑な人間関係が影響しながら、一連の事件は起こる。
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『熱源』川越宗一の世界、人生を全うしようとする登場人物の情熱

川越宗一さんの長編小説『熱源』は、2019年に文藝春秋から刊行され、第162回直木賞を受賞した作品です。樺太の地を中心に、明治から第二次世界大戦終結の頃までを生きていた人々の姿が描かれています。この物語は史実をもとにしたフィクションです。
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『1Q84』村上春樹――複雑なストーリーと二つの執筆動機

村上春樹氏の小説『1Q84』は単行本で全3巻の長編。2009年から2010年にかけて新潮社より刊行されました。第63回(2009年)毎日出版文化賞<文学・芸術部門>受賞作。朝日新聞が識者へのアンケートで選んだ「平成の30冊」では第1位でした。
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日本人の起源を科学的に解明、DNA解析の本2冊を読んだ感想

斎藤成也氏の『核DNA解析でたどる 日本人の源流』と篠田謙一氏の『日本人になった祖先たち DNAから解明するその多元的構造』。古人骨と現代人のDNA解析により、人類の系統や分布を研究する分子人類学者。
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『わたしを離さないで』カズオ・イシグロ 遺伝子工学が齎した残酷な世界

『わたしを離さないで』(原題:Never Let Me Go)は、2005年にイギリスで発表され、日本では2006年に早川書房から単行本が刊行された小説です。著者はノーベル賞作家のカズオ・イシグロさん。翻訳者は土屋政雄さんです。
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『騎士団長殺し』村上春樹 登場人物の実生活での葛藤と奇妙な体験

『騎士団長殺し』は、村上春樹さんの14作目の長編小説です。この作品は2017年に新潮社から刊行された書下ろし。2部構成の小説で、第1部「顕れるイデア編」と第2部「遷ろうメタファー編」に分かれています。実生活での葛藤と奇妙な体験が交差します。
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『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』村上春樹 喪失と再生をめぐる旅

『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』は、2013年に文藝春秋から刊行された、村上春樹さんの13作目の長編小説です。主人公が語る過去の悲痛な出来事から物語は始まります。本作はいわゆるリアリズム小説。
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