書物とことば

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大江健三郎さんが初期に書いた短編小説

大江健三郎さんは、在学時から多くの短編小説を主要な文芸雑誌に発表している。初期の短編小説は、短編集『死者の奢り・飼育』や『見るまえに跳べ』などで読むことができる。
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『ゲルマニウムの夜』花村萬月――舞台は終戦後の東京都下の修道院

花村萬月さんの小説『ゲルマニウムの夜』は、第119回芥川賞受賞作。『ゲルマニウムの夜』はキリスト教の教義を軸にした作品。小説の舞台は、ラジオに米軍放送が流れてくる、東京都下の修道院。
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『パーク・ライフ』吉田修一 出会いは思いがけない場所で

吉田修一さんの小説『パーク・ライフ』は、第127回芥川賞受賞作。小説の舞台は、東京の日比谷公園。物語を語る主人公の「ぼく」は、主にバスソープや香水を扱う会社に勤め、広報兼営業を担当している。日比谷公園は、勤め先の近くであり、自宅からも近い。
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『花腐し』松浦寿輝 バブル崩壊から十年後の古い木造アパートの一室

松浦寿輝さんの小説『花腐し』は第123回芥川賞受賞作。舞台は、バブル崩壊が始まってから、十年ほど経った東京。
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『蒼氓』石川達三――社会派作家が見つめた移民の現実

石川達三氏の『蒼氓』は、1935年の第1回芥川賞受賞作。1930年、神戸の国立海外移民収容所を舞台に、900人以上の日本人がブラジル・サントスへ向かう長い船旅が始まる。移民たちの希望と苦悩を描いた、日本文学史に残る名作。
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『助詞・助動詞の辞典』森田良行――日本語における重要な役割

森田良行氏の『助詞・助動詞の辞典』は、日本語の助詞・助動詞について深く学べる。助詞・助動詞については、わかっているようで理解できていないことが多いのではないだろうか。助詞・助動詞に関する疑問を、この一冊で解決できそうな内容である。
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語感を鍛える辞典――『類語国語辞典』(大野晋・浜西正人)の魅力

『類語国語辞典』(大野晋・浜西正人, 角川書店)の著者の一人・浜西正人氏によれば、一般的な国語辞典は、個々の語を他の単語で言い換えるだけ。対して、類語国語辞典は、細かい意味を記述し、単語相互の潜在的関係を顕在化できるとのこと。
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『てにをは辞典』小内一 言葉の結びつきに特化した実践的辞典

『てにをは辞典』(小内一編・三省堂)は、語と語の自然な結びつきを調べるのに適した一冊。文章作成時の助詞や語法の確認に活用できる、実践的な辞典です。
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共同通信社の『記者ハンドブック』と時事通信社の『最新 用字用語ブック』

共同通信社の『記者ハンドブック』や時事通信社の『最新 用字用語ブック』は、文章表記の基準を素早く確認したいときの拠り所になる本です。1冊あるだけで重宝しますが、2冊を読み比べると理解が深まったり、微妙な違いに気づいたりすることがあります。
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『日本語 語感の辞典』中村明 丁寧な解説や実例、類語辞典的な機能

中村明氏の『日本語 語感の辞典』は、丁寧な解説や実例、類語辞典も兼ねる機能などに魅力がある。著者の中村明氏は、1935年生まれの国語学者。帯には「国語辞典では分からないニュアンスを知るための辞典」とある。
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