書物とことば 『わたしを離さないで』カズオ・イシグロ ‐ 遺伝子工学が齎した残酷な世界 『わたしを離さないで』(原題:Never Let Me Go)は、2005年にイギリスで発表され、日本では2006年に早川書房から単行本が刊行された小説です。著者はノーベル賞作家のカズオ・イシグロさん。翻訳者は土屋政雄さんです。 2020.02.23 書物とことば
書物とことば 『騎士団長殺し』村上春樹 ‐ 登場人物の実生活での葛藤と奇妙な体験 『騎士団長殺し』は、村上春樹さんの14作目の長編小説です。この作品は2017年に新潮社から刊行された書下ろし。2部構成の小説で、第1部「顕れるイデア編」と第2部「遷ろうメタファー編」に分かれています。実生活での葛藤と奇妙な体験が交差します。 2020.02.15 書物とことば
書物とことば 『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』村上春樹 ― 喪失と再生をめぐる旅 『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』は、2013年に文藝春秋から刊行された、村上春樹さんの13作目の長編小説です。主人公が語る過去の悲痛な出来事から物語は始まります。本作はいわゆるリアリズム小説。 2020.02.13 書物とことば
書物とことば 『アフターダーク』村上春樹 ‐ 詩的な表現と物語の視点 村上春樹さんの小説『アフターダーク』には、浅井マリという19歳の女子大生が登場します。マリが23時56分から翌朝6時52分までに体験する出来事がストーリーの中心です。深夜から翌日の明け方までの出来事として描かれています。 2020.02.11 書物とことば
書物とことば 『ノルウェイの森』村上春樹 ‐ 心の深淵を覗く 村上春樹さんの小説『ノルウェイの森』は、1987年に講談社から上下巻で刊行された書下ろし長編です。村上春樹さんが恋愛をテーマにリアリズム小説を書くことにした理由、本作のあらすじ、下地となった短編小説についてなどをまとめました。 2020.02.09 書物とことば
書物とことば 『沈黙』遠藤周作 ‐ 江戸時代のキリシタン弾圧を題材にした歴史小説 遠藤周作氏の小説『沈黙』は、1966年に新潮社から刊行された書き下ろしの長編で、江戸時代のキリシタン弾圧を題材にした歴史小説です。江戸時代初期の史実を基にしています。 2020.02.02 書物とことば
書物とことば 『火花』又吉直樹 ‐ 仕事や人間関係の葛藤 又吉直樹さんの小説『火花』は、お笑い芸人の又吉さんが2015年に第153回芥川賞を受賞した作品です。又吉さんが主要な文芸誌「文學界」でデビューするとあって、発売前から話題になっていました。雑誌・単行本ともに記録的な売り上げ実績を上げています。 2020.02.01 書物とことば
書物とことば 『万延元年のフットボール』大江健三郎 ‐ 青春の締め括りとして 『万延元年のフットボール』は、大江健三郎さんの代表作の一つです。この長編小説で1967年の第3回谷崎潤一郎賞を受賞されました。1994年のノーベル文学賞においても、この作品が受賞理由のなかで取り上げられています。 2020.01.31 書物とことば
書物とことば 『限りなく透明に近いブルー』村上龍 ‐ 舞台は作者が以前住んでいた街 村上龍さんの小説『限りなく透明に近いブルー』は、村上龍さんが大学在学中に書いたデビュー作です。1976年に群像新人文学賞を受賞し、講談社発行の文芸誌「群像」に掲載されました。そして、その年の第75回芥川賞を受賞しました。 2020.01.30 書物とことば