書物とことば 『物語論 基礎と応用』橋本陽介――文学研究におけるナラトロジー 橋本陽介さんの『物語論 基礎と応用』。文学研究には、「何が書かれているのか」という内容を重視する方法と、「どのように書かれているのか」という形式を重視する方法とがある。物語論(ナラトロジー)は後者、形式を重視する立場。 2021.09.08 書物とことば
書物とことば 『「文章術のベストセラー100冊」の ポイントを1冊にまとめてみた。』(藤吉豊・小川真理子) 『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』(藤吉豊・小川真理子)は、人気の文章術本100冊から重要エッセンスを抽出した手引き書。文章力を高めたい人や、どの本から読めばいいか迷っている人におすすめの一冊です。 2021.09.04 書物とことば
書物とことば 『日本国紀』百田尚樹による“語りかける”通史――歴史初心者にも読みやすい一冊 『日本国紀』は百田尚樹さんによるベストセラー歴史書。日本の通史を“語りかけるように”描き、歴史初心者にも読みやすい内容が魅力です。 2021.08.30 書物とことば
書物とことば 『コンビニ人間』村田沙耶香 少し怖いがすかっとするユーモア小説 村田沙耶香さんの小説『コンビニ人間』は、第155回芥川賞受賞作。少し怖いがすかっとするユーモア小説です。男性はグロテスクな部分に注目する方も多いが、女性はすかっとするという方が多いらしい。どちらにしても面白い小説です。 2021.08.24 書物とことば
書物とことば 『夜行』森見登美彦――夢幻の境をさまよう物語 森見登美彦さんの小説『夜行』。出版元の情報を見ると、怪談と青春とファンタジーの3語がキーワードになっていた。学生時代からの仲間が登場人物であり、京都の宿で皆が奇妙な話を語る。全体的にはファンタジー小説としての印象が強く残る。 2021.08.15 書物とことば
書物とことば 『ホテルローヤル』桜木紫乃――実在した家業を描く直木賞受賞作 桜木紫乃さんの連作短編集『ホテルローヤル』は、第149回直木賞を受賞した作品。かつて父親が経営していたラブホテルを舞台に、人間模様が繊細に描かれています。世間の常識から外れた世界を背景にしながらも、温かさや哀愁がにじむ珠玉の物語です。 2021.08.10 書物とことば
書物とことば 『銀河鉄道の父』門井慶喜――父子の情、家族愛 門井慶喜さんの長編小説『銀河鉄道の父』は、第158回直木賞受賞作です。宮沢賢治の生涯や家族についての物語が、賢治の父・宮沢政次郎の視線を通して描かれています。家族のぬくもりや父と息子の関係を描いた物語です。 2021.08.08 書物とことば
書物とことば 『ファーストラヴ』島本理生――普通の初恋ではない、歪められた記憶 島本理生さんの長編小説『ファーストラヴ』は、第159回直木賞(2018年上半期)受賞作です。普通の初恋ではない、歪められた記憶。女性や弱者に対する社会の理不尽さに目を向けさせる小説でした。 2021.07.25 書物とことば
書物とことば 『鍵のない夢を見る』辻村深月――町の事件を描いた短編集の魅力 辻村深月さんの短編集『鍵のない夢を見る』は、第147回直木賞(2012年上半期)受賞作です。 町の事件を扱う5編が収録されています。結論を出してしまわずに、読者に委ねる書き方を意識したとのこと。 2021.07.17 書物とことば
書物とことば 『心淋し川』西條奈加 様々な事情を抱え、江戸の古びた長屋に住む人々 西條奈加さんの短編小説集『心淋し川』は、第164回直木賞(2020年下半期)受賞作です。時代小説の連作短編集であり、全六編が収められています。描かれているのは、様々な事情を抱え、江戸の一角にある古びた長屋に住む人々のこと。 2021.07.06 書物とことば