本・小説 『嫌われる勇気』岸見一郎・古賀史健 ‐ 人間関係の悩みを軽減してくれる本【書評】 『嫌われる勇気:自己啓発の源流「アドラー」の教え』は、岸見一郎氏と古賀史健氏の共著。岸見氏は、日本におけるアドラー心理学の第一人者。ライターの古賀氏とタッグを組み、「哲学者と青年の対話」という形式でアドラーの思想を解き明かす。 2021.05.26 本・小説
本・小説 『陰の季節』横山秀夫 ‐ D県警シリーズ第1弾、表題作を含む4編【書評】 横山秀夫さんの短編小説集『陰の季節』は、D県警シリーズの第1弾。松本清張賞受賞の表題作を含む4編を所収。本書では、主に警察の管理部門に属する人々の葛藤が描かれています。 2021.05.25 本・小説
本・小説 『ノワールをまとう女』神護かずみ ‐ 裏稼業が生業のヒロイン【書評】 神護かずみさんの小説『ノワールをまとう女』は、2019年度の第65回江戸川乱歩賞受賞作。「NOIR」はフランス語で、「黒い」あるいは「暗い」という意味。裏稼業が生業のヒロインによるハードボイルド的なミステリー小説です。 2021.05.15 本・小説
本・小説 『チョンキンマンションのボスは知っている』小川さやか【書評】 『チョンキンマンションのボスは知っている:アングラ経済の人類学』の著者・小川さやかさんは、1978年生まれの文化人類学者で、専門はアフリカ研究。本書は、2020年度の第8回河合隼雄学芸賞および第51回大宅壮一ノンフィクション賞のW受賞作。 2021.05.02 本・小説
本・小説 『まほろ駅前多田便利軒』三浦しをん ‐ 男の友情物語!?【書評】 三浦しをんさんの長編小説『まほろ駅前多田便利軒』は、第135回直木賞受賞作。女性作家による男性的な男の友情物語?で、エンターテインメント性が高く、素直に楽しめる作品だ。登場人物の言動やストーリーが抜群に面白い。直木賞の選評も、概ね良い。 2021.04.28 本・小説
本・小説 『祈りの幕が下りる時』東野圭吾 ‐ 複雑に絡み合ういくつもの謎【書評】 東野圭吾さんの小説『祈りの幕が下りる時』は、講談社より2013年9月に刊行された。複雑に絡み合ういくつもの謎は、加賀恭一郎の母にも繋がっていた。第48回吉川英治文学賞受賞作品! 加賀恭一郎シリーズ10作目。 2021.04.22 本・小説
本・小説 『ノーマンズランド』誉田哲也 ‐ 願いが叶わぬことを知ったとき【書評】 誉田哲也さんの『ノーマンズランド』。葛飾区青戸三丁目のマンションの一室で、女子大生の遺体が発見された。被害者は、この部屋の住人であり、大学へ通うために親元を離れて一人暮らしをしていた女性。発見者は被害者の大学の友人およびマンションの管理人。 2021.04.18 本・小説
本・小説 『沈黙のパレード』東野圭吾 ‐ 共犯者の誰も知らなかった隠れた真実【書評】 東野圭吾さんの『沈黙のパレード』。ミステリー小説において、遺族らの視点に立つ復讐のための殺人というストーリーは受け入れにくいこともある。だが本作は、そういう経緯があったのかと、事件の真相や話の展開に関心を持ち続けながら読了できた。 2021.04.10 本・小説
本・小説 『十角館の殺人』綾辻行人 ‐ 熱烈なファンの多い本格ミステリ【書評】 綾辻行人さんの小説『十角館の殺人』は、いわゆる叙述トリックを用いたミステリ。本書は熱烈なファンの多い本格ミステリである。冒頭を読み始めただけで、作者の筆力を感じ、本作への期待感が高まる。 2021.04.07 本・小説
本・小説 『推し、燃ゆ』宇佐見りん ‐ 主人公には早く立ち直って欲しい【書評】 宇佐見りんさんの小説『推し、燃ゆ』。本作の序盤には、アイドルとのかかわり方は十人十色であることに触れ、どのような人がいるのかを、分析的に語る文章がある。大抵の人はどれかにあてはまると思う。主人公には早く立ち直って欲しい。 2021.03.27 本・小説