本・小説 『創作の極意と掟』筒井康隆 ‐ 文学論にも納得できる指南書【書評】 『創作の極意と掟』は、小説を書いてみたい人に捧げる、筒井康隆さんのエッセイだ。序言には「作家としての遺言」とも書かれている。本書には、ほぼ60年小説を書き続けてきた筒井康隆さん自身の経験と知恵が収められている。 2020.07.08 本・小説
本・小説 『白夜行』東野圭吾 ‐ 小説では雪穂と亮司の繋がりは謎だらけ【書評】 小説『白夜行』は、東野圭吾さんの代表作のひとつと言える長編ミステリー。叙事詩的と評されることも多い。文芸誌『小説すばる』には連作短編として掲載されていたため、長編小説として単行本化する際は構成し直している。精緻な構成の評価は高い。 2020.05.25 本・小説
本・小説 『インビジブルレイン』誉田哲也 ‐ 極道に恋心を抱いてしまう玲子【書評】 誉田哲也さんの小説『インビジブルレイン』。マンガ喫茶でアルバイトをする柳井健斗には、悲劇的な過去がある。柳井健斗の家族は、全員が亡くなった。柳井健斗の復讐劇に、暴力団の利権や複雑な人間関係が影響しながら、一連の事件は起こる。 2020.05.05 本・小説
本・小説 『熱源』川越宗一 ‐ 人生を全うしようとする登場人物の情熱【書評】 川越宗一さんの長編小説『熱源』は、2019年に文藝春秋から刊行され、第162回直木賞を受賞した作品です。樺太の地を中心に、明治から第二次世界大戦終結の頃までを生きていた人々の姿が描かれています。この物語は史実をもとにしたフィクションです。 2020.04.15 本・小説
本・小説 『1Q84』村上春樹 ‐ 複雑なストーリーと二つの執筆動機【書評】 村上春樹氏の小説『1Q84』は単行本で全3巻の長編。2009年から2010年にかけて新潮社より刊行されました。第63回(2009年)毎日出版文化賞<文学・芸術部門>受賞作。朝日新聞が識者へのアンケートで選んだ「平成の30冊」では第1位でした。 2020.04.05 本・小説
本・小説 『騎士団長殺し』村上春樹 ‐ 登場人物の実生活での葛藤と奇妙な体験【書評】 『騎士団長殺し』は、村上春樹さんの14作目の長編小説です。この作品は2017年に新潮社から刊行された書下ろし。2部構成の小説で、第1部「顕れるイデア編」と第2部「遷ろうメタファー編」に分かれています。実生活での葛藤と奇妙な体験が交差します。 2020.02.15 本・小説
本・小説 『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』村上春樹【書評】 小説『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』は、2013年に文藝春秋から刊行された、村上春樹さんの13作目の長編です。主人公が語る過去の悲痛な出来事から物語は始まります。本作はいわゆるリアリズム小説。 2020.02.13 本・小説
本・小説 『アフターダーク』村上春樹 ‐ 詩的な表現と物語の視点【書評】 村上春樹さんの小説『アフターダーク』には、浅井マリという19歳の女子大生が登場します。マリが23時56分から翌朝6時52分までに体験する出来事がストーリーの中心です。深夜から翌日の明け方までの出来事として描かれています。 2020.02.11 本・小説
本・小説 『ノルウェイの森』村上春樹 ‐ 心の深淵を覗く【書評】 村上春樹さんの小説『ノルウェイの森』は、1987年に講談社から上下巻で刊行された書下ろし長編です。村上春樹さんが恋愛をテーマにリアリズム小説を書くことにした理由、本作のあらすじ、下地となった短編小説についてなどをまとめました。 2020.02.09 本・小説
本・小説 『沈黙』遠藤周作 ‐ 江戸時代のキリシタン弾圧を題材にした歴史小説【書評】 小説『沈黙』は、故遠藤周作氏によって1966年に書き下ろされ新潮社から刊行された、江戸時代のキリシタン弾圧を題材にした歴史小説です。江戸時代初期の史実を基にしています。 2020.02.02 本・小説