この記事では、『子規に学ぶ俳句365日』(週刊俳句 編, 草思社)について、その概略を紹介します。
子規に学ぶ俳句365日 週刊俳句・編
書誌情報
書名:子規に学ぶ俳句365日
解説:相子智恵, 上田信治, 江渡華子, 神野紗希, 関悦史, 高柳克弘, 野口る理, 村田篠, 山田耕司
編者:週刊俳句
出版社:草思社
発売年月:単行本 2011年12月, 文庫本 2017年10月
ページ数:単行本 216ページ
紙書籍
電子書籍
正岡子規の句をわかりやすい解説と共に1日1句
正岡子規は、慶応3年(1867)生まれ。
亡くなったのは明治35年(1902)。
34歳でなくなった。
俳句に携わったのは15年ほど。
それでも数多くの、俳句と短歌、散文を残している。
俳句という語が、一般に知られるようになったのは子規の功績が大きい。
子規は、言葉遊びに堕してしまった俳諧に、文学的価値を取り戻そうとし、俳句の土台をつくった。
『子規に学ぶ俳句365日』は、2011年12月に草思社から単行本が刊行され、2017年10月に文庫本と電子書籍が発行された。
なお草思社は、2008年の民事再生法の適用・認可を経て、文芸社全額出資となり、同社の完全子会社となった。
選句と解説執筆を、新進俳人9名と『週刊俳句』編集部が担当。
『週刊俳句』は、2007年4月創刊のウェブマガジン。
▼参照:週刊俳句 Haiku Weekly (weekly-haiku.blogspot.com)
本書には、365日、1日1句ずつ、正岡子規の俳句が、解説と共に配されている。
解説は、初心者や、これから俳句を始めようという方にもわかりやすい内容。
1月1日から始まるが、せっかくなので実際の日付に合わせて、気長に1日1句ずつ読み進めるのもよいかもしれない。
そしてしばらく浸ってみる。
あまり中途半端にならないように、4月のはじめの句からにした。
時代や天候や場所などが違うので、情景や場面は想像の世界になるが、季節を合わせると、ある程度は気分が重なる。
子規が俳句をつくり始めたのが明治18年。
17音の俳句から、当時の様子が浮かび、子規の生き方や人柄が伝わってくる。