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『螢・納屋を焼く・その他の短編』村上春樹 ‐ 大ベストセラー長編の下敷き【書評】

村上春樹さんの短編小説集『螢・納屋を焼く・その他の短編』には、昭和58、9年ごろに、雑誌に掲載された5編が収録されている。その内の一編である小説『螢』は、大ベストセラー長編小説『ノルウェイの森』の下敷き。
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『国境の南、太陽の西』村上春樹 ‐ 幸せなはずの「僕」が満たされない理由【書評】

『国境の南、太陽の西』は、村上春樹さんの7作目の長篇小説。1992年に講談社から刊行された。子供の頃の話から始まり、思春期の出来事、大学での四年間、社会人になってからの出来事、結婚、バーの経営と順番に語られてゆく。
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『ダンス・ダンス・ダンス』村上春樹 ‐ 34歳になった主人公の「僕」【書評】

村上春樹さんの小説『ダンス・ダンス・ダンス』は、1988年10月に講談社から、上下巻で刊行された書下ろしの長編小説。村上春樹さんの初期三部作の続編だ。主人公の「僕」は、原則的に同一人物である。
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『羊をめぐる冒険』村上春樹 ‐ 僕は鼠と再会できるのか【書評】

『羊をめぐる冒険』は村上春樹さんの3作目の長編小説。第4回野間文芸新人賞受賞作。『風の歌を聴け』および『1973年のピンボール』と合わせて初期三部作あるいは鼠三部作と呼ばれている。同一人物である主人公の「僕」と「鼠」と呼ばれる男が登場する。
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『1973年のピンボール』村上春樹 ‐ 僕と鼠のその後【書評】

『1973年のピンボール』は、1980年に発表された村上春樹さんの2作目の長編小説。デビュー作『風の歌を聴け』の続編。「僕」と「鼠」と呼ばれる男の、その後のそれぞれの人生が描かれています。
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村上春樹さんの世界観をインタビューや作品を基に考える

村上春樹さんは、日本だけでなく、国外でも人気が高く、世界に影響力を持つ作家のひとりとして評されています。数多くの作品を執筆し、数多くの国内賞および国際賞を受賞されました。村上春樹さんの世界観をインタビューや作品などを基に考えてみました。
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『風の歌を聴け』1979年発表の村上春樹さんのデビュー作【書評】

『風の歌を聴け』(講談社, 1979年)は、村上春樹氏のデビュー作であり、その後の作品とも作風に共通点が多い。そういった意味で、村上春樹氏の原点となる小説とも言えるだろう。
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村上春樹さんの作家デビューと初期の長編小説

村上春樹さんは自らを長編小説家として位置付けている。著作は、小説のほか随筆、紀行文、ノンフィクション、翻訳など多岐に渡っている。小説に関しては、短編や中編の小説を実験の場とし、得られたものを長編小説に持ち込んでいるそうだ。
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『破局』遠野遥 ‐ 主人公の陽介が犯したそもそもの誤り【書評】

遠野遥さんの小説『破局』は、第163回芥川賞受賞作。主人公の陽介は法学部に在籍し公務員を目指す大学4年生。陽介は、高校時代のラグビー部顧問である佐々木からの依頼で、母校のラグビー部のコーチをしている。
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『首里の馬』高山羽根子 ‐ 孤独なようで大胆にもなれる主人公【書評】

高山羽根子さんの小説『首里の馬』は、第163回芥川賞受賞作。主人公の未名子は、近所にある私設資料館で、資料整理などの手伝いをしている。職場ではなく、中学生のときから続けている手伝いを、社会人になってからも、仕事が休みの時に行っていた。
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