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『カメラを止めるな!』ホラー映画を撮影する設定のコメディ【映画評】

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この記事では、映画『カメラを止めるな!』について、そのテーマや登場人物、物語の魅力をさまざまな角度から掘り下げていきます。

カメラを止めるな!

カメラを止めるな!
出典:Amazon

映画作品情報

監督・脚本:上田慎一郎
出演者:濱津隆之、真魚、しゅはまはるみ ほか
製作年:2017年
配給:アスミック・エース、ENBUゼミナール
劇場公開日:2018年6月23日
日本初公開:2017年11月4日

Blu-ray/DVD ほか

ホラー映画を撮影する設定のコメディ(映画評)

映画『カメラを止めるな!』は、インディーズ映画でしたが、SNSの口コミでヒットした作品です。本作は、悪戦苦闘しながらゾンビ映画を撮影するスタッフやキャストの姿を描くコメディー映画。

前半と後半で大きな場面変化があり、カメラ目線が変わる。
前半は映画の中で撮影されたゾンビ映画。
後半は撮影中の裏側を俯瞰するというシナリオになっている。
最後まで事の成り行きを見守りたくなるような映画だ。
映画監督の日暮隆之役を濱津隆之さん、妻で元女優の日暮晴美役をしゅはまはるみさん、娘の日暮真央役を真魚さんが演じた。

日暮隆之は、「速い」「安い」「質はそこそこ」を自身のキャッチコピーにしている。
主な仕事は、バラエティ番組の再現ドラマやカラオケの背景映像など。
真央は、映画監督を志望し、映画制作の世界に携わっていて、妥協を嫌うタイプ。
感情的になりやすく、言葉遣いにも問題があり、暴言を吐くこともしばしば。
映画監督とはいえ、真央の理想とは程遠い仕事をしている、父親のことは尊敬できない様子。
元女優の晴美は、役に入り過ぎたり、脚本を無視したりするため、それが原因で引退する羽目になったらしい。

日暮隆之が依頼されたゾンビ映画は、テレビ番組として放送されるが、ノーカット生中継の企画。
どう考えても無理があるため、日暮隆之は乗り気ではない。
しかし、ゾンビ映画に出演する神谷和明が、娘の真央一押しの俳優であることを知り、前向きになる。
真央は、神谷和明が出演するゾンビ映画に興味が湧き、母親の晴美と一緒に、父親が監督を務める映画の制作現場に見学に行くことに。
神谷和明は、テレビのインタビューで、納得がいかなければ監督にも意見をいう、と答えるような若手俳優。
神谷和明役を長屋和彰さんが演じた。
ゾンビ映画の主演女優のアイドル・松本逢花役を、秋山ゆずきさんが演じた。
松本逢花は、「あいたんビーム」という決め台詞があるバリバリのアイドルで、事務所を口実にして演出にNGを出すようなキャラクター。

映画『カメラを止めるな!』は、株式会社ENBUゼミナールのシネマプロジェクトという企画により製作され、2017年に公開された。
ENBUゼミナールは、映画や演劇、俳優養成の専門学校である。
当初、製作元のENBUゼミナールが配給を行っていたが、SNS上の口コミで評判が広がり、アスミック・エースとの共同配給になった。
インディーズ映画であったが、国内及び海外の映画賞を受賞し、2018年の邦画興行収入ランキング7位になるほどのヒット作品となった。
製作総指揮・脚本を務めたのは、映画製作団体として結成された株式会社PANPOCOPINAの取締役でもある上田慎一郎さん。
映画『カメラを止めるな!』は、上田慎一郎さんにとって初の劇場用長編映画作品であった。

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