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『エルピス—希望、あるいは災い—』スリリングな社会派エンタメ【ドラマ】

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この記事では、テレビドラマ『エルピス—希望、あるいは災い—』について、そのテーマや登場人物、物語の魅力をさまざまな角度から掘り下げていきます。

エルピス—希望、あるいは災い—

エルピス—希望、あるいは災い—
出典:楽天

エルピス—希望、あるいは災い—

出演:長澤まさみ, 眞栄田郷敦, 鈴木亮平, 三浦透子, 三浦貴大, 近藤公園, 池津祥子 ほか
脚本:渡辺あや
演出:大根 仁, 下田彦太, 二宮孝平, 北野 隆
制作著作:カンテレ

スリリングな社会派エンタメドラマ

『エルピス—希望、あるいは災い—』は、カンテレ・フジテレビ系月10ドラマであるが、何気なく見ていたら、初回放送から話に引き込まれた。

エルピス(Elpis)という言葉は、良きことの予測としての希望とも、悪しきことや災いの予兆・予見とも訳される。古代ギリシャ神話のパンドラの箱に残された唯一のもの。
国家権力を相手に冤罪疑惑を解明しようとすることを、パンドラの箱を開けることに譬えている。

主演が長澤まさみさんだったので、それなりに関心を持ったが、内容が期待していた以上であった。
長澤まさみさんが演じるのは、大洋テレビのアナウンサー・浅川恵那。かつてゴールデンタイムでニュース番組のサブキャスターを務めていた。しかし、スキャンダルによって降板。そのスキャンダルとは、週刊誌に路上キス写真を撮影されたというもの。
ただ、すでに恵那の人気は陰りを見せ始め、激務に疲弊していたようである。報道志向の強かった恵那であるが、報道が真実を伝えていないという葛藤に悩み、食事が喉を通らないほど苦しんでいた。すなわち拒食症。現在は、深夜の情報バラエティ番組「フライデー☆ボンボン!!」のコーナーMCを担当しているが、拒食症は続いている。

その情報番組の若手ディレクター・岸本拓朗役を眞栄田郷敦さんが務める。彼は、芸能ニュースを担当する新米ディレクター。子どもの頃のトラウマを抱えているようだが、加害者側の立場だったのかもしれない。それが原因で夜中に目が覚めることがある。
拓朗は、弁護士夫婦のもとで裕福な家庭に育ち、エスカレーター式に名門私立大学へ進学し卒業した高学歴の青年。だが、仕事ぶりは芳しくない。高学歴であるから大洋テレビに入社できたという設定で、陽気な雰囲気を通り越して、馬鹿さ加減を醸し出すことも。ただし、実はトラウマを抱えている。

恵那が路上キス写真を撮影されたときの相手というのが、報道局のエース記者・斎藤正一(鈴木亮平さん)。斎藤は現在、政治部の官邸キャップ。スキャンダルが原因で恵那が降板したなら、不公平感を拭えないが、前述した理由もあったのだろう。

恵那や拓朗が配属された情報番組は、局内で制作者の墓場と揶揄されている。職場ではチーフプロデューサー・村井喬一(岡部たかしさん)による微妙なセクハラとパワハラとモラハラがあるが、恵那も拓朗もめげずに頑張っているようだ。

情報バラエティ番組「フライデー☆ボンボン!!」のヘアメイクスタッフとして、大山さくら(三浦透子さん)が働いていて、彼女の中学時代の出来事がドラマの本筋。拓朗は、さくらに弱みを握られて、半ば脅されながら、冤罪疑惑の解明を恵那に持ち掛ける。さくらは、このような事をしてでも、真実を突き止めたかった。

その冤罪疑惑とは、連続殺人事件の犯人とされる死刑囚・松本良夫(片岡正二郎さん)に関すること。さくらは中学生の時に虐待から逃れるために家出をした。その時に知り合ったのが松本であるが、さくらには松本が殺人犯とはどうしても信じられない。実際に恵那らが調査を開始すると、腑に落ちないことが多々ある。

俳優陣の演技も素晴らしいが、ドラマのオリジナル脚本も素直に素晴らしいと思えた。脚本を担当したのは、渡辺あやさん。演出担当の一人として、大根仁さんがチーフ監督を務めた。

キャスト&スタッフ
出演:長澤まさみ, 眞栄田郷敦, 鈴木亮平, 三浦透子, 三浦貴大, 近藤公園, 池津祥子 ほか
脚本:渡辺あや
演出:大根 仁, 下田彦太, 二宮孝平, 北野 隆
制作著作:カンテレ

エルピス—希望、あるいは災い—
出典:楽天
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