この記事では、映画『彼女がその名を知らない鳥たち』について、そのテーマや登場人物、物語の魅力をさまざまな角度から掘り下げていきます。
彼女がその名を知らない鳥たち
映画作品情報
監督：白石和彌
脚本：浅野妙子
原作：沼田まほかる
出演者：蒼井優、阿部サダヲ、松坂桃李、竹野内豊 ほか
配給：クロックワークス
劇場公開日：2017年10月28日
Blu-ray／DVD ほか
大人の切ない恋愛ミステリー（映画評）
映画『彼女がその名を知らない鳥たち』の劇場公開は2017年。もどかしさで息が詰まるような大人のための切ない恋愛ミステリー。監督を白石和彌さん、脚本を浅野妙子さんが務めた。原作は沼田まほかるさんの同名小説。出演は蒼井優さん、阿部サダヲさん、松坂桃李さん、竹野内豊さんら。
北原十和子（蒼井優さん）は、別れたはずの男のことを引きずりながら、15歳年上の佐野陣治（阿部サダヲ）という中年男性と同居している。
同居生活は長いようだ。
別れた男とは、8年前につき合っていた黒崎俊一（竹野内豊さん）という精悍な印象を与える男。
それに比べ佐野陣治は、おどけた印象を与え、建設現場で働いているため色黒で、清潔感に欠け品がない。
しかし佐野陣治は、懸命に働きながら、怠惰で我儘な北原十和子を、文句も言わずに養っている。
十和子は、陣治の優しさに甘え、自堕落な生活を送っているが、黒崎のことを忘れられない。
実は十和子には、黒崎との間に記憶を失うほどの過去があった。
陣治は、十和子の幸せを願い続け、命を懸けて十和子を守ろうとする。
作品の冒頭で十和子は、思い出の腕時計が故障した件で、デパートにクレームをつけている。
対応したデパート社員の名前は、水島真（松坂桃李さん）。
十和子は、妻子のいる水島真と情事を重ねる。
十和子は、水島真に対して黒崎の面影を感じているようだ。
十和子は、過ちを繰り返すことになり、悲しい結末が待ち受ける。
そして十和子は、黒崎との間に起こった出来事をすべて思い出す。
北原十和子役を蒼井優さん、佐野陣治役を阿部サダヲさんが演じた。
黒崎俊一役は竹野内豊さん。
松坂桃李さんは、デパート社員の水島真役で出演している。
