書物とことば

『ファーストラヴ』島本理生 ‐ 普通の初恋ではない、歪められた記憶

島本理生さんの長編小説『ファーストラヴ』は、第159回直木賞(2018年上半期)受賞作です。普通の初恋ではない、歪められた記憶。女性や弱者に対する社会の理不尽さに目を向けさせる小説でした。
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『鍵のない夢を見る』辻村深月 ‐ 町の事件を描いた短編集の魅力

辻村深月さんの短編集『鍵のない夢を見る』は、第147回直木賞(2012年上半期)受賞作です。 町の事件を扱う5編が収録されています。結論を出してしまわずに、読者に委ねる書き方を意識したとのこと。
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『心淋し川』西條奈加 ‐ 様々な事情を抱え、江戸の古びた長屋に住む人々

西條奈加さんの短編小説集『心淋し川』は、第164回直木賞(2020年下半期)受賞作です。時代小説の連作短編集であり、全六編が収められています。描かれているのは、様々な事情を抱え、江戸の一角にある古びた長屋に住む人々のこと。
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『紙の動物園』『もののあはれ』『円弧』 ― ケン・リュウの知性と叙情が織りなす物語

中国系アメリカ人、ケン・リュウ氏の短篇小説「紙の動物園」「もののあはれ」「円弧(アーク)」などについて。「紙の動物園」は、2012年度のヒューゴー賞・ネビュラ賞・世界幻想文学大賞の各短篇部門を受賞。「円弧」は、日本で映画化された作品。
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『カンガルー日和』村上春樹 ‐ リリカルな作風の掌編集

村上春樹さんの短編小説集『カンガルー日和』は1983年9月に平凡社より刊行されました。上梓した短編集の中では2作品目にあたります。掌編小説集としては初の作品集です。
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『中国行きのスロウ・ボート』村上春樹 ‐ 1983年刊行の初の短編集

『中国行きのスロウ・ボート』は、村上春樹さんの初めての短編小説集として、1983年5月に中央公論社より刊行されました。本書には、表題作の「中国行きのスロウ・ボート」のほか、雑誌に発表された年代順に、7編が収められています。
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『女のいない男たち』村上春樹 ‐ 人間関係の機微を巧みに描いた6編

村上春樹さんの短編集『女のいない男たち』は、2014年に文藝春秋から刊行。この場合の「いない」は、去られたり失ったりしていない、という意味合い。あるいは、去られようとしている男たち。表題作「女のいない男たち」、「ドライブ・マイ・カー」など。
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『職業としての小説家』村上春樹 ‐ 自伝的エッセイ

村上春樹さんの『職業としての小説家』は、35年間の作家生活について語った自伝的エッセイ。出版社からの依頼で書き始めた文章ではない。少しずつ断片的に、テーマ別に書きためていたそうだ。
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『哲学と宗教全史』出口治明 – 3000年の思想と信仰を読み解く

出口治明さんの『哲学と宗教全史』は、3000年にわたる哲学と宗教の流れを一望できる一冊です。哲学者や宗教家は、世界をどのように捉えてきたのか? 本書を通じて、多くの気づきと発見を得られます。
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『一度読んだら絶対に忘れない日本史の教科書』山﨑圭一 ‐ 記憶に残るストーリーで学ぶ日本史

『一度読んだら絶対に忘れない日本史の教科書』の著者、山﨑圭一さんは、現役の公立高校教師として、YouTubeに日本史や世界史や地理などの社会科目の授業動画を公開して話題になった方です。
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