映画・ドラマ

『ストロベリーナイト』登場人物を丁寧に描いた群像劇【映画評】

この記事は約3分で読めます。

この記事では、映画『ストロベリーナイト』について、そのテーマや登場人物、物語の魅力をさまざまな角度から掘り下げていきます。

竹内結子さん主演の劇場版『ストロベリーナイト』は、2013年に公開された映画です。
フジテレビで放送されたドラマ番組の劇場版作品として公開されました。

ストロベリーナイト

ストロベリーナイト(映画)
出典:Amazon

映画作品情報

監督:佐藤祐市
脚本:龍居由佳里、林誠人
原作:誉田哲也
出演者:竹内結子、西島秀俊、大沢たかお ほか
配給:東宝
劇場公開日:2013年1月26日

Blu-ray/DVD ほか

映画『ストロベリーナイト』の原作は誉田哲也さんの警察小説『インビジブルレイン』

この映画の原作は、誉田哲也さんの警察小説、姫川玲子シリーズの第4作『インビジブルレイン』です。
このシリーズでは、警部補姫川玲子を中心に、姫川が主任を務める姫川班の活躍が描かれています。
姫川玲子シリーズは、個性が強い魅力的な登場人物や衝撃的な内容が話題になることが多い警察小説です。
原作は第4作『インビジブルレイン』ですが、テレビドラマと同じように第1作『ストロベリーナイト』のタイトル名が使われています。

誉田哲也さんの「姫川玲子シリーズ」は、フジテレビにより何度も映像化されています。
2010年の土曜プレミアムをかわきりに、続編が2012年に火曜21時枠の連続ドラマとして放送されるなどしました。
いずれのドラマ番組でも、姫川玲子シリーズの1作目である『ストロベリーナイト』がタイトル名に使われています。
2010年にフジテレビの土曜プレミアムで放送されたスペシャルドラマ『ストロベリーナイト』は、第1作の『ストロベリーナイト』が原作でした。
その続編として放送された2012年の連続ドラマは、姫川玲子シリーズの他の作品を原作にしています。

フジテレビでは、原作小説を映像化するにあたり、姫川班のメンバーをはじめとする登場人物を丁寧に描く群像劇にしていきました。
姫川(竹内結子さん)に対する菊田(西島秀俊さん)の恋愛感情を膨らませるなどの脚色もされています。

映画『ストロベリーナイト』では姫川と菊田に牧田が加わる三角関係を前面に

劇場版『ストロベリーナイト』では、姫川と菊田に牧田(大沢たかおさん)が加わる三角関係が、前面に出されています。
牧田は、小説『インビジブルレイン』を原作とする劇場版『ストロベリーナイト』の重要人物です。

劇場版『ストロベリーナイト』は、上層部の指示に納得がいかない姫川が部下の菊田に班を託し、単独行動するという展開になります。
その最中に、姫川は龍崎組の牧田と出会い、意外な展開へ。
刑事の姫川と極道の牧田との関係は、この物語の見所のひとつです。

誉田哲也さんによれば、姫川玲子のキャラクターは松嶋菜々子さんをイメージ

この作品の主人公である姫川玲子は、高校時代のトラウマを抱えながら、刑事を目指す決意をし、警察の花形の仕事に就きました。
彼女は、心の中に強さと弱さが同居する女性として描かれています。
その姫川玲子を演じているのが、竹内結子さん。
ただ、原作者の誉田哲也さんは、姫川玲子のキャラクターを作る際に、松嶋菜々子さんをイメージしたと公言しています。

原作では衝撃的な場面の多い「姫川玲子シリーズ」

原作を読んだことがある方なら分かると思いますが、誉田哲也さんの姫川玲子シリーズはとても衝撃的な内容の小説です。
映像化された作品も、姫川玲子シリーズのエピソードを抜粋していますので、惨殺シーンの描写などを省いているとはいえ、衝撃的な物語になっています。

姫川玲子シリーズは、衝撃的な内容が話題になるのと同時に、警察小説としての人気が高い作品です。
登場人物の描かれ方や会話のテンポ、スリリングなストーリー展開などに、読み応えを感じる方が多いようです。

劇場版『ストロベリーナイト』も、刑事の姫川と極道の牧田との関係、事件の真相、切ない結末など、最後まで目が離せないストーリー展開でした。

監督を佐藤祐市さん、脚本を龍居由佳里さんと林誠人さんが務めました。

タイトルとURLをコピーしました