本・小説 『国境の南、太陽の西』村上春樹 ‐ 幸せなはずの「僕」が満たされない理由【書評】 『国境の南、太陽の西』は、村上春樹さんの7作目の長篇小説。1992年に講談社から刊行された。子供の頃の話から始まり、思春期の出来事、大学での四年間、社会人になってからの出来事、結婚、バーの経営と順番に語られてゆく。 2020.09.10 本・小説
本・小説 『ダンス・ダンス・ダンス』村上春樹 ‐ 34歳になった主人公の「僕」【書評】 村上春樹さんの小説『ダンス・ダンス・ダンス』は、1988年10月に講談社から、上下巻で刊行された書下ろしの長編小説。村上春樹さんの初期三部作の続編だ。主人公の「僕」は、原則的に同一人物である。 2020.08.30 本・小説
本・小説 『羊をめぐる冒険』村上春樹 ‐ 僕は鼠と再会できるのか【書評】 『羊をめぐる冒険』は村上春樹さんの3作目の長編小説。第4回野間文芸新人賞受賞作。『風の歌を聴け』および『1973年のピンボール』と合わせて初期三部作あるいは鼠三部作と呼ばれている。同一人物である主人公の「僕」と「鼠」と呼ばれる男が登場する。 2020.08.26 本・小説
本・小説 『1973年のピンボール』村上春樹 ‐ 僕と鼠のその後【書評】 『1973年のピンボール』は、1980年に発表された村上春樹さんの2作目の長編小説。デビュー作『風の歌を聴け』の続編。「僕」と「鼠」と呼ばれる男の、その後のそれぞれの人生が描かれています。 2020.08.21 本・小説
本・小説 『風の歌を聴け』1979年発表の村上春樹さんのデビュー作【書評】 『風の歌を聴け』(講談社, 1979年)は、村上春樹氏のデビュー作であり、その後の作品とも作風に共通点が多い。そういった意味で、村上春樹氏の原点となる小説とも言えるだろう。 2020.08.17 本・小説
本・小説 『破局』遠野遥 ‐ 主人公の陽介が犯したそもそもの誤り【書評】 遠野遥さんの小説『破局』は、第163回芥川賞受賞作。主人公の陽介は法学部に在籍し公務員を目指す大学4年生。陽介は、高校時代のラグビー部顧問である佐々木からの依頼で、母校のラグビー部のコーチをしている。 2020.08.10 本・小説
本・小説 『首里の馬』高山羽根子 ‐ 孤独なようで大胆にもなれる主人公【書評】 高山羽根子さんの小説『首里の馬』は、第163回芥川賞受賞作。主人公の未名子は、近所にある私設資料館で、資料整理などの手伝いをしている。職場ではなく、中学生のときから続けている手伝いを、社会人になってからも、仕事が休みの時に行っていた。 2020.08.09 本・小説
本・小説 『赤い砂を蹴る』石原燃 ‐ 身近な社会問題を凝縮したような作品【書評】 石原燃さんのデビュー小説『赤い砂を蹴る』。この物語は、主人公とその友人が、日系ブラジル人の農場へ向かう旅の途中から始まる。 2020.08.07 本・小説
本・小説 徐々に明かされる「アキちゃん」の人物像(三木三奈)【書評】 三木三奈さんの小説『アキちゃん』は第125回文學界新人賞を受けた作品。小説『アキちゃん』は、一人の女性が小学5年のときに同級生だったアキちゃんのことを、回想しながら語る構成である。 2020.07.31 本・小説
本・小説 『白夜行』東野圭吾 ‐ 小説では雪穂と亮司の繋がりは謎だらけ【書評】 小説『白夜行』は、東野圭吾さんの代表作のひとつと言える長編ミステリー。叙事詩的と評されることも多い。文芸誌『小説すばる』には連作短編として掲載されていたため、長編小説として単行本化する際は構成し直している。精緻な構成の評価は高い。 2020.05.25 本・小説