文学評論・研究のほか、文学に分類されるエッセイやノンフィクション作品についての投稿をまとめました。
日本図書コード(Cコード)の第3-4桁(内容)が、95(日本文学、評論、随筆、その他)の書籍が該当します。90(文学総記)と91(日本文学総記)についても、こちらのカテゴリーに加えています。
日本図書コードの詳細については下記のページをご覧ください。
文学として扱われるノンフィクション作品は、一般的にジャーナリスティックな視点で書かれたドキュメンタリーやルポルタージュなどの中でも、構成や表現などの文学性を重視していると思われる作品です。物語性のある作品、あるいは読み物としての性格が強いルポルタージュや手記という言い方もできるでしょう。
広義のノンフィクションでは、かなり幅広くなりますので、前述した通り、日本図書コードで文学に分類されるノンフィクション作品のみをこちらのカテゴリーにまとめました。
これらの作品は、読者へのアプローチにおいて、言語や文体の美しさや表現力に重点を置いたと考えてよいのではないでしょうか。文学的な手法を駆使して、著者の個性や感情を反映させることを重視しているのでしょう。
文学作品の目的のひとつは、読者の感情や洞察を喚起し、美的な鑑賞や文学的な楽しみを提供することです。また、著者の個人的な視点や思考、文学的な表現を通じて、人間の経験や人間関係、社会の問題について探求することにも意義があります。
そもそも英語のフィクション(fiction)とは、写実的な小説(novel)と空想的な小説(romance)の両方を含めて、あらゆる創作物を指します。また、詩、劇、その他のジャンルと類別する用語です。従来ノンフィクション作品は、伝記・歴史・随筆などを指します。
ノンフィクション作品には、現実の出来事や事実に基づき、実際の事象や情報について書かれています。話を少し広げると、伝記、歴史、科学、自己啓発、ジャーナリズムなど多岐に渡ります。これらの作品が目指すのは、研究、調査、経験に基づいて信頼性のある情報を提供すること。
エッセイに関しては、自由な形式で書かれた言語表現作品の中で、小説・戯曲・詩歌等のフィクションを除く思索性のある散文作品。あるいは、見聞、経験、感想などを書き記したり、個人的観点から特定のテーマについて物事を論じたりするなど。
そして、特定の文学作品や芸術作品に対して批評や分析を行うことを目的とする評論についても、こちらのカテゴリーにまとめています。評論は、作品の特徴やテーマ、文体などについて探求し、著者の意見や解釈を通じて、作品の評価や深い理解、洞察を提供することを目的としています。