本・小説 『ゲルマニウムの夜』花村萬月 ‐ 舞台は終戦後の東京都下の修道院【書評】 花村萬月さんの小説『ゲルマニウムの夜』は、第119回芥川賞受賞作。『ゲルマニウムの夜』はキリスト教の教義を軸にした作品。小説の舞台は、ラジオに米軍放送が流れてくる、東京都下の修道院。 2020.12.01 本・小説
本・小説 『パーク・ライフ』吉田修一 ‐ 出会いは思いがけない場所で【書評】 吉田修一さんの小説『パーク・ライフ』は、第127回芥川賞受賞作。小説の舞台は、東京の日比谷公園。物語を語る主人公の「ぼく」は、主にバスソープや香水を扱う会社に勤め、広報兼営業を担当している。日比谷公園は、勤め先の近くであり、自宅からも近い。 2020.11.27 本・小説
本・小説 『花腐し』松浦寿輝 ‐ バブル崩壊から十年後の古い木造アパートの一室【書評】 松浦寿輝さんの小説『花腐し』は第123回芥川賞受賞作。舞台は、バブル崩壊が始まってから、十年ほど経った東京。 2020.11.26 本・小説
本・小説 『蒼氓』石川達三 ‐ 社会派作家の視線は民衆に向けられていた【書評】 故石川達三さんの小説『蒼氓』は、1935年の第1回芥川賞受賞作である。作品の冒頭は、1930年、神戸の国立海外移民収容所。これから900人以上の移民希望者が、ひと月半かけて、ブラジルのサンパウロ州にある港湾都市、サントスへ向かう。 2020.11.25 本・小説
コラム 日本語における「助詞・助動詞」「動詞・形容詞・副詞」の役割 森田良行氏の著書『助詞・助動詞の辞典』と『動詞・形容詞・副詞の事典』の2冊を主な参考文献にて、「助詞・助動詞・動詞・形容詞・副詞」について考えてみました。この2冊は、日本語の本質について深く学ぶことのできる書籍です。 2020.11.24 コラム
コラム 『助詞・助動詞の辞典』森田良行 ‐ 日本語における重要な役割【書評】 森田良行氏の『助詞・助動詞の辞典』は、日本語の助詞・助動詞について深く学べる。助詞・助動詞については、わかっているようで理解できていないことが多いのではないだろうか。助詞・助動詞に関する疑問を、この一冊で解決できそうな内容である。 2020.11.23 コラム
コラム 『類語国語辞典』大野晋・浜西正人 ‐ 一般的な国語辞典にはない価値を知る 『類語国語辞典』(大野晋・浜西正人, 角川書店)の著者の一人・浜西正人氏によれば、一般的な国語辞典は、個々の語を他の単語で言い換えるだけ。対して、類語国語辞典は、細かい意味を記述し、単語相互の潜在的関係を顕在化できるとのこと。 2020.11.22 コラム
コラム 『てにをは辞典』小内一 ‐ 言葉の結びつきに特化 『てにをは辞典』(小内一編, 三省堂)は、二つ以上の言葉がどのように結びつくのかを確認したい場合に役立つ辞典。文章を書いたり、会話をしたりする際は、言葉に結びつきを持たせながら組み立てるが、そういった際の確認ができる。 2020.11.21 コラム
コラム 共同通信社の『記者ハンドブック』と時事通信社の『最新 用字用語ブック』 共同通信社の『記者ハンドブック』や時事通信社の『最新 用字用語ブック』は、文章表記の基準を素早く確認したいときの拠り所になる本です。1冊あるだけで重宝しますが、2冊を読み比べると理解が深まったり、微妙な違いに気づいたりすることがあります。 2020.11.20 コラム
コラム かたい(堅・固・硬)とやわらかい(柔・軟)、食べ物での書き分け 「かたい(堅・固・硬)」と「やわらかい(柔・軟)」、食べ物での書き分け。和語の形容詞に関しては、どの漢字表記が正しいのか、はっきりしない場合も多い。平仮名書きでよいときもあるが、漢字表記にしたいときもある。掘り下げて調べてみた。 2020.11.03 コラム