書物とことば

『花腐し』松浦寿輝 バブル崩壊から十年後の古い木造アパートの一室

松浦寿輝さんの小説『花腐し』は第123回芥川賞受賞作。舞台は、バブル崩壊が始まってから、十年ほど経った東京。
書物とことば

『蒼氓』石川達三――社会派作家が見つめた移民の現実

石川達三氏の『蒼氓』は、1935年の第1回芥川賞受賞作。1930年、神戸の国立海外移民収容所を舞台に、900人以上の日本人がブラジル・サントスへ向かう長い船旅が始まる。移民たちの希望と苦悩を描いた、日本文学史に残る名作。
日本語の手ざわり

日本語における「助詞・助動詞」「動詞・形容詞・副詞」の役割

森田良行氏の著書『助詞・助動詞の辞典』と『動詞・形容詞・副詞の事典』の2冊を主な参考文献にて、「助詞・助動詞・動詞・形容詞・副詞」について考えてみました。この2冊は、日本語の本質について深く学ぶことのできる書籍です。
書物とことば

『助詞・助動詞の辞典』森田良行――日本語における重要な役割

森田良行氏の『助詞・助動詞の辞典』は、日本語の助詞・助動詞について深く学べる。助詞・助動詞については、わかっているようで理解できていないことが多いのではないだろうか。助詞・助動詞に関する疑問を、この一冊で解決できそうな内容である。
書物とことば

語感を鍛える辞典――『類語国語辞典』(大野晋・浜西正人)の魅力

『類語国語辞典』(大野晋・浜西正人, 角川書店)の著者の一人・浜西正人氏によれば、一般的な国語辞典は、個々の語を他の単語で言い換えるだけ。対して、類語国語辞典は、細かい意味を記述し、単語相互の潜在的関係を顕在化できるとのこと。
書物とことば

『てにをは辞典』小内一 言葉の結びつきに特化した実践的辞典

『てにをは辞典』(小内一編・三省堂)は、語と語の自然な結びつきを調べるのに適した一冊。文章作成時の助詞や語法の確認に活用できる、実践的な辞典です。
書物とことば

共同通信社の『記者ハンドブック』と時事通信社の『最新 用字用語ブック』

共同通信社の『記者ハンドブック』や時事通信社の『最新 用字用語ブック』は、文章表記の基準を素早く確認したいときの拠り所になる本です。1冊あるだけで重宝しますが、2冊を読み比べると理解が深まったり、微妙な違いに気づいたりすることがあります。
日本語の手ざわり

かたい(堅・固・硬)とやわらかい(柔・軟)、食べ物での書き分け

「かたい(堅・固・硬)」と「やわらかい(柔・軟)」、食べ物での書き分け。和語の形容詞に関しては、どの漢字表記が正しいのか、はっきりしない場合も多い。平仮名書きでよいときもあるが、漢字表記にしたいときもある。掘り下げて調べてみた。
日本語の手ざわり

違和感を異和感と書くのは誤り?漢字の使い方

「違和感」を、「異和感」と書いている文章を見ることがある。一般的には、「違和感」と書くのが正しい。この文章をWordで書いているが、同音語誤りと指摘される。しかし、「異和感」という表記が誤りとは、必ずしも言い切れないようだ。
日本語の手ざわり

「買い替え」と「買い換え」の違いは?漢字の正しい使い方

「買い換える」と「買い替える」の表記についてです。新聞の広告・チラシや大型小売店のポスター、テレビ番組のテロップなどでは「買い替える」の表記をよく目にしますが、官公庁の文書や小説などでは「買(い)換える」という表記が多いようです。
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