映画・ドラマ 『沈黙 ― サイレンス ―』宣教師や隠れキリシタンの過酷な運命【映画評】 映画『沈黙 -サイレンス-』は、遠藤周作氏の小説を、アメリカ人のマーティン・スコセッシ監督が映画化したヒューマンドラマ。江戸時代初期の長崎を舞台にした歴史ドラマで、危険を冒して鎖国下の日本に潜入したイエズス会の宣教師が主人公である。 2020.06.01 映画・ドラマ
本・小説 『白夜行』東野圭吾 ‐ 小説では雪穂と亮司の繋がりは謎だらけ【書評】 小説『白夜行』は、東野圭吾さんの代表作のひとつと言える長編ミステリー。叙事詩的と評されることも多い。文芸誌『小説すばる』には連作短編として掲載されていたため、長編小説として単行本化する際は構成し直している。精緻な構成の評価は高い。 2020.05.25 本・小説
本・小説 『インビジブルレイン』誉田哲也 ‐ 極道に恋心を抱いてしまう玲子【書評】 誉田哲也さんの小説『インビジブルレイン』。マンガ喫茶でアルバイトをする柳井健斗には、悲劇的な過去がある。柳井健斗の家族は、全員が亡くなった。柳井健斗の復讐劇に、暴力団の利権や複雑な人間関係が影響しながら、一連の事件は起こる。 2020.05.05 本・小説
本・小説 『熱源』川越宗一 ‐ 人生を全うしようとする登場人物の情熱【書評】 川越宗一さんの長編小説『熱源』は、2019年に文藝春秋から刊行され、第162回直木賞を受賞した作品です。樺太の地を中心に、明治から第二次世界大戦終結の頃までを生きていた人々の姿が描かれています。この物語は史実をもとにしたフィクションです。 2020.04.15 本・小説
本・小説 『1Q84』村上春樹 ‐ 複雑なストーリーと二つの執筆動機【書評】 村上春樹氏の小説『1Q84』は単行本で全3巻の長編。2009年から2010年にかけて新潮社より刊行されました。第63回(2009年)毎日出版文化賞<文学・芸術部門>受賞作。朝日新聞が識者へのアンケートで選んだ「平成の30冊」では第1位でした。 2020.04.05 本・小説
映画・ドラマ 『羅生門』黒澤明監督作品と原案の芥川龍之介作品との比較 黒澤明監督の『羅生門』は1950年公開の白黒映画。黒澤明監督や日本映画が、世界で評価される切っ掛けとなった作品として知られている。原案となった芥川龍之介の作品と比較した。ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞、米アカデミー賞名誉賞を受賞。 2020.04.04 映画・ドラマ
映画・ドラマ 『新聞記者』政治問題をモチーフにした社会派ドラマ【映画評】 映画『新聞記者』は、政治問題をモチーフにした社会派ドラマ。本作は、新聞記者・望月衣塑子さんの著書である新書『新聞記者』を原案にし、脚色したオリジナルストーリー。監督は藤井道人さん。主演はシム・ウンギョンさんと松坂桃李さん。 2020.03.24 映画・ドラマ
コラム 日本人の起源を科学的に解明、DNA解析の本2冊を読んだ感想 (斎藤成也/篠田謙一)【書評】 斎藤成也氏の『核DNA解析でたどる 日本人の源流』と篠田謙一氏の『日本人になった祖先たち DNAから解明するその多元的構造』。古人骨と現代人のDNA解析により、人類の系統や分布を研究する分子人類学者。 2020.03.23 コラム
本・小説 『わたしを離さないで』カズオ・イシグロ ‐ 遺伝子工学が齎した残酷な世界【書評】 『わたしを離さないで』(原題:Never Let Me Go)は、2005年にイギリスで発表され、日本では2006年に早川書房から単行本が刊行された小説です。著者はノーベル賞作家のカズオ・イシグロさん。翻訳者は土屋政雄さんです。 2020.02.23 本・小説
本・小説 『騎士団長殺し』村上春樹 ‐ 登場人物の実生活での葛藤と奇妙な体験【書評】 『騎士団長殺し』は、村上春樹さんの14作目の長編小説です。この作品は2017年に新潮社から刊行された書下ろし。2部構成の小説で、第1部「顕れるイデア編」と第2部「遷ろうメタファー編」に分かれています。実生活での葛藤と奇妙な体験が交差します。 2020.02.15 本・小説