外国文学は、異なる文化や時代の物語を通じて、新しい世界観や価値観を発見する旅へと私たちを誘います。本ページでは、欧米文学からアジアや中南米の作品まで、多様な国や地域の文学についての考察やおすすめ作品を紹介しています。名作や注目作家の魅力を深掘りしていきます。
K.M.ワイランドさんの小説の書き方についての指南書4冊【書評】
アメリカ人のK.M.ワイランドさんが執筆された、小説の書き方についての指南書4冊を紹介します。小説家をはじめ、文筆業に関心のある方の参考になる良書です。4冊すべてをシカ・マッケンジーさんが翻訳し、フィルムアート社が刊行しました。
『ノーベル文学賞を読む ガルシア=マルケスからカズオ・イシグロまで』橋本陽介【書評】
橋本陽介氏の著書『ノーベル文学賞を読む ガルシア=マルケスからカズオ・イシグロまで』は、1980年代以降にノーベル文学賞を受けた作家とその作品が紹介されている。作品解釈にはあまり踏み込まずに、まだ作品を読んでいない方を対象にして書かれた。
『ティファニーで朝食を』トルーマン・カポーティ、村上春樹訳 ‐ 1958年発表の名作等【書評】
中編小説『ティファニーで朝食を』は、アメリカ合衆国の作家トルーマン・カポーティ氏によって1958年に発表された作品。村上春樹氏の新訳で2008年に新潮社から刊行された作品集には、表題作のほか、短編が3作収められている。
『百年の孤独』G・ガルシア=マルケス ‐ 幻想と現実を融合した想像力の世界【書評】
『百年の孤独』は、コロンビアの作家ガブリエル・ガルシア=マルケス氏がスペイン語で発表した小説。1967年にアルゼンチンのスドゥアメリカーナ社から初版が刊行され、日本語版は鼓直氏の訳で1972年に新潮社より刊行された。
『嘔吐』J-P・サルトル ‐ 20世紀十大小説の一つ【書評】
『嘔吐』は1938年3月、サルトル氏が三十三歳のとき、フランスのガリマール書店から刊行された。日本では、白井浩司氏の訳と、鈴木道彦氏による新訳が、いずれも人文書院から刊行されている。
『小説読解入門:「ミドルマーチ」教養講義』廣野由美子 ‐ 小説技法と教養【書評】
廣野由美子氏の『小説読解入門:「ミドルマーチ」教養講義』は、2021年4月に中公新書より刊行された。本書では、物語作品について、作家の用いる小説技法と、教養を深めるトピックから解説している。
『文学の用語』野中涼 ‐ 200語について、具体例を添えて詳しく解説【書評】
野中涼氏の『文学の用語』は、2015年9月に松柏社より刊行された。文学用語200語を、ジャンル、レトリック、モチーフ、批評・研究の4グループにまとめ、具体的に分かりやすく解説している。
『物語論 基礎と応用』橋本陽介 ‐ 文学研究におけるナラトロジー【書評】
橋本陽介さんの『物語論 基礎と応用』。文学研究には、「何が書かれているのか」という内容を重視する方法と、「どのように書かれているのか」という形式を重視する方法とがある。物語論(ナラトロジー)は後者、形式を重視する立場。
ケン・リュウ「紙の動物園」「もののあはれ」「円弧(アーク)」知性と叙情の作家【書評】
中国系アメリカ人、ケン・リュウ氏の短篇小説「紙の動物園」「もののあはれ」「円弧(アーク)」などについて。「紙の動物園」は、2012年度のヒューゴー賞・ネビュラ賞・世界幻想文学大賞の各短篇部門を受賞。「円弧」は、日本で映画化された作品。
『わたしを離さないで』カズオ・イシグロ ‐ 遺伝子工学が齎した残酷な世界【書評】
『わたしを離さないで』(原題:Never Let Me Go)は、2005年にイギリスで発表され、日本では2006年に早川書房から単行本が刊行された小説です。著者はノーベル賞作家のカズオ・イシグロさん。翻訳者は土屋政雄さんです。