詩歌

『50歳からはじめる俳句川柳短歌の教科書』どれを詠むかと実用【書評】

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この記事では、つちや書店刊行の『50歳からはじめる俳句川柳短歌の教科書』について、その概略をご紹介します。

50歳からはじめる俳句川柳短歌の教科書 坊城俊樹・やすみりえ・東直子 監修

50歳からはじめる俳句川柳短歌の教科書(つちや書店)のソフトカバー表紙
出典:Amazon

書誌情報

書名:50歳からはじめる俳句川柳短歌の教科書
監修:坊城俊樹(俳句)、やすみりえ(川柳)、東直子(短歌)
出版社:土屋書店
発売年月:単行本(ハードカバー) 2012年8月/単行本(ソフトカバー)2016年4月
Cコード:C2092

どれを詠むかと実用

本書は、基本的知識から上達テクニックまで、実用性を重視して書かれている。
それと、俳句・川柳・短歌のどれを詠むか。この部分に関しても興味深い。
診断チャート付き。

しかも監修者が著名な方々で、俳句は坊城俊樹さん、川柳はやすみりえさん、短歌は東直子さん。
「はじめに」にかえて、三名の監修者による鼎談がある。

それによると、どれか一つに固執する必要はなさそう。
監修者自身も、いろいろな形で他のジャンルの詩型を詠んだり、交流したりと、楽しんでいるらしい。
鑑賞して、詠んで心地よいと思えるものを選べばよいとのことであった。
理屈ではなく、体に馴染むかが大切。

句や歌を作るときの話もあった。
外だったり家のなかだったり。
俳句の場合、風景を詠むので、基本的には外がふさわしい。
詩型と自分にあったスタイルを探すのが大切。

日本の3つの短詩型文学、俳句・川柳・短歌。
音数と季語の有無のほか、詠む内容も違う。
それぞれが「風景」「感覚的な面白み」「歌と気持ちの共鳴」のうち、いずれかをとくに重視している。
「俳句は風景」「川柳は人間」「短歌は個人の感覚や心情」。

素質のようなものがあるとしたら、どれを選ぶかで上達の度合いが違ってくるかもしれない。
自分が詠むのにもっともふさわしいのはどれか。
共通することもある。

本書には、詠む前に覚えておく必要がある、三者の基本ルールと技法が書かれている。
これから始める方なら役に立つはず。
再確認にもなる。

なお本書には、2012年8月発売の単行本と、2016年4月発売のソフトカバーの単行本とがある。

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