この記事では、川上徹也氏の著書『キャッチコピー力の基本:ひと言で気持ちをとらえて、離さない77のテクニック』を紹介します。
キャッチコピー力の基本 川上徹也・著
書誌情報
書名:キャッチコピー力の基本:ひと言で気持ちをとらえて、離さない77のテクニック
著者:川上徹也
出版社:日本実業出版社
発売年月:単行本 2010年7月/電子書籍 2010年8月
ページ数:単行本 224ページ
Cコード:C2063(商業)
普通のビジネスパーソンにこそ「キャチコピー力」
川上徹也氏の著書『キャッチコピー力の基本』は、2010年7月に日本実業出版社より刊行された。日本図書コードの分類コード(Cコード)がC2063ということは、商業に関する内容の実用書ということになる。
コピーライティングに関する本といえば、広告界の有名クリエーターが書いた本か、販促の現場でとにかく売ることを目的として書かれてきた本ばかりであった。しかし、本書の目的のひとつは、ビジネスパーソンに「キャチコピー力」を高めてもらうこと。
ネット社会では、専門家や現場の人間だけ身につけていた「キャチコピー力」が、普通のビジネスパーソンにも必要とされるようになった。ビジネスの現場では、1行でその成否が決まってしまうこともある。それを解説する本が見当たらなかったことが、本書を書く一番の動機になったとのこと。
多くのコピーが見本として引用されているが、見聞きしたことのある本のタイトルがあった。今では手元にない年月がけっこう経つ本のタイトルにもかかわらず、確かに覚えている。その他、テレビの古いCMなども思い出せるものが多かった。政治家の言葉もある。対象がビジネスパーソンということもあり、いろいろなところからサンプルを拾ってきたようだ。
普通の文章をどのように改善すればキャッチコピーになるのか、という流れで解説しているとこるが分かりやすい。ありきたりの文章ではキャッチコピーにならないときは、発想を変える必要があるだろう。また、ストレートに気持ちを込めたコピーが、多くの人々の心を動かすこともある。
このようにして、第1章から第9章までに計77のヒントあるいはテクニックが書かれていた。
本書は下記のように章分けされている。
目次
第1章 「キャッチコピー力の基本」の基本3ヵ条
第2章 「言い切り力」をつける
第3章 「読み手」に考えさせる
第4章 「語呂のよさ」を考える
第5章 「比喩力」を磨く
第6章 「名言」を貯金する
第7章 「組み合わせ」て化学変化を起こす
第8章 「造語力」を身につける
第9章 「ストーリー」を喚起させる