コラム 違和感を異和感と書くのは誤り?漢字の使い方 「違和感」を、「異和感」と書いている文章を見ることがある。一般的には、「違和感」と書くのが正しい。この文章をWordで書いているが、同音語誤りと指摘される。しかし、「異和感」という表記が誤りとは、必ずしも言い切れないようだ。 2020.11.02 コラム
コラム 「買い替え」と「買い換え」の違いは?漢字の正しい使い方 「買い換える」と「買い替える」の表記についてです。新聞の広告・チラシや大型小売店のポスター、テレビ番組のテロップなどでは「買い替える」の表記をよく目にしますが、官公庁の文書や小説などでは「買(い)換える」という表記が多いようです。 2020.11.01 コラム
コラム 『日本語 語感の辞典』中村明 ‐ 丁寧な解説や実例、類語辞典的な機能 中村明氏の『日本語 語感の辞典』は、丁寧な解説や実例、類語辞典も兼ねる機能などに魅力がある。著者の中村明氏は、1935年生まれの国語学者。帯には「国語辞典では分からないニュアンスを知るための辞典」とある。 2020.10.29 コラム
コラム 『ベネッセ表現読解国語辞典』わかりやすさを追求した国語辞典 『ベネッセ表現読解国語辞典』は、主な対象が高校生ということもあり、わかりやすさを追求している。他の国語辞典とは異なる特徴があるので、簡単にではあるがご紹介したい。 2020.10.28 コラム
コラム 『集英社国語辞典』と『新選国語辞典』と『明鏡国語辞典』の違いと共通点 『集英社国語辞典』と『新選国語辞典』(小学館)と『明鏡国語辞典』(大修館書店)は、小型国語辞典のなかでは収録語数か分量、もしくは両方とも多いという特徴がある。中身を見ると特色の違いを感じた。三者を比較しながら、その特徴を簡潔に解説する。 2020.10.27 コラム
本・小説 『背高泡立草』古川真人 ‐ 島の歴史とゆかりのある家族【書評】 古川真人さんの小説『背高泡立草』は、第162回芥川賞受賞作。本作には、9つの話があり、船着き場の話から始まり、帰路の話で終わる。この物語の本筋は、島にある納屋の周りの草刈りであるが、その他にも島の歴史についての話もある。 2020.10.26 本・小説
本・小説 『1R1分34秒』町屋良平 ‐ 主人公の「ぼく」の人間性【書評】 町屋良平さんの小説『1R1分34秒』は、第160回芥川賞受賞作。主人公の「ぼく」は21歳のプロボクサー。C級ライセンスを取得し、四回戦の試合に出場している。パチンコ店員のアルバイトもしている。 2020.10.25 本・小説
本・小説 『ニムロッド』上田岳弘 ‐ 謎のメールの展開と三人の関係【書評】 上田岳弘さんの小説『ニムロッド』は、第160回芥川賞受賞作。本作は、仮想通貨のビットコインなどを題材にして、情報化社会をどう生きるか、といったとことをテーマにしている。本作の主人公の名前は、ビットコインの創業者のサトシ・ナカモトと同姓同名である。 2020.10.24 本・小説
本・小説 『送り火』高橋弘希 ‐ なぜ苛めや暴力は起こるのか【書評】 高橋弘希さんの小説『送り火』は、第159回芥川賞受賞作。主人公は中学三年生の歩。父母と三人家族である。商社勤めの父は転勤が多く、今回は進級する春先に合わせて、東京から津軽地方の山間部へ引っ越してきた。 2020.10.23 本・小説
本・小説 『百年泥』石井遊佳 ‐ 人生は不特定多数の人々の記憶の継ぎ合わせ【書評】 石井遊佳さんの小説『百年泥』は、第158回芥川賞受賞作。小説の舞台はインド、タミル・ナードゥ州チェンナイ市。著者が実際に暮らしている街だ。日本語教師の経験があるのも主人公と同じである。石井遊佳さんは、本作の着想を実体験から得た。 2020.10.22 本・小説