書物とことば

かたい(堅・固・硬)とやわらかい(柔・軟)、食べ物での書き分け

「かたい(堅・固・硬)」と「やわらかい(柔・軟)」、食べ物での書き分け。和語の形容詞に関しては、どの漢字表記が正しいのか、はっきりしない場合も多い。平仮名書きでよいときもあるが、漢字表記にしたいときもある。掘り下げて調べてみた。
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違和感を異和感と書くのは誤り?漢字の使い方

「違和感」を、「異和感」と書いている文章を見ることがある。一般的には、「違和感」と書くのが正しい。この文章をWordで書いているが、同音語誤りと指摘される。しかし、「異和感」という表記が誤りとは、必ずしも言い切れないようだ。
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「買い替え」と「買い換え」の違いは?漢字の正しい使い方

「買い換える」と「買い替える」の表記についてです。新聞の広告・チラシや大型小売店のポスター、テレビ番組のテロップなどでは「買い替える」の表記をよく目にしますが、官公庁の文書や小説などでは「買(い)換える」という表記が多いようです。
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『日本語 語感の辞典』中村明 ‐ 丁寧な解説や実例、類語辞典的な機能

中村明氏の『日本語 語感の辞典』は、丁寧な解説や実例、類語辞典も兼ねる機能などに魅力がある。著者の中村明氏は、1935年生まれの国語学者。帯には「国語辞典では分からないニュアンスを知るための辞典」とある。
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『ベネッセ表現読解国語辞典』わかりやすさを追求した国語辞典

『ベネッセ表現読解国語辞典』は、主な対象が高校生ということもあり、わかりやすさを追求している。他の国語辞典とは異なる特徴があるので、簡単にではあるがご紹介したい。
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『集英社国語辞典』と『新選国語辞典』と『明鏡国語辞典』の違いと共通点

『集英社国語辞典』と『新選国語辞典』(小学館)と『明鏡国語辞典』(大修館書店)は、小型国語辞典のなかでは収録語数か分量、もしくは両方とも多いという特徴がある。中身を見ると特色の違いを感じた。三者を比較しながら、その特徴を簡潔に解説する。
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『背高泡立草』古川真人 ‐ 島の歴史とゆかりのある家族

古川真人さんの小説『背高泡立草』は、第162回芥川賞受賞作。本作には、9つの話があり、船着き場の話から始まり、帰路の話で終わる。この物語の本筋は、島にある納屋の周りの草刈りであるが、その他にも島の歴史についての話もある。
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『1R1分34秒』町屋良平 ‐ 主人公の「ぼく」の人間性

町屋良平さんの小説『1R1分34秒』は、第160回芥川賞受賞作。主人公の「ぼく」は21歳のプロボクサー。C級ライセンスを取得し、四回戦の試合に出場している。パチンコ店員のアルバイトもしている。
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『ニムロッド』上田岳弘 ‐ 謎のメールの展開と三人の関係

上田岳弘さんの小説『ニムロッド』は、第160回芥川賞受賞作。本作は、仮想通貨のビットコインなどを題材にして、情報化社会をどう生きるか、といったとことをテーマにしている。本作の主人公の名前は、ビットコインの創業者のサトシ・ナカモトと同姓同名である。
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『送り火』高橋弘希 ‐ 苛めや暴力はなぜ起こるのか

高橋弘希さんの小説『送り火』は、第159回芥川賞受賞作。主人公は中学三年生の歩。父母と三人家族である。商社勤めの父は転勤が多く、今回は進級する春先に合わせて、東京から津軽地方の山間部へ引っ越してきた。
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