本・小説

『白鳥とコウモリ』東野圭吾 ‐ そういった人間ではないという疑問から真相が明らかに【書評】

東野圭吾さんの小説『白鳥とコウモリ』は、2021年4月に幻冬舎から刊行された。全面的な自供により起訴された被告人が語った内容は、真実なのか? そういった人間ではないという、被害者家族や加害者家族らの疑問によって真相が明らかに。
本・小説

『日本人はどこから来たのか?』海部陽介 ‐ 日本人の祖先が渡ってきた3ルート【書評】

海部陽介氏の著書『日本人はどこから来たのか?』は、2016年2月に文藝春秋より刊行された。同書の刊行当時、著者は国立科学博物館の「人類史研究グループ長」を務められていた。本書は一般向けに書かれている。
本・小説

『暁の宇品 陸軍船舶司令官たちのヒロシマ』堀川惠子 ‐ 船舶輸送の実態と司令官の苦悩【書評】

『暁の宇品 陸軍船舶司令官たちのヒロシマ』は、2021年に講談社より刊行されたノンフィクション作家・堀川惠子さんによる著書。本書は第48回大佛次郎賞の受賞作。船舶輸送の実態と司令官たちの苦悩や葛藤について知ることができた。
本・小説

『元彼の遺言状』新川帆立 ‐ 剣持麗子のキャラが際立つ本格ミステリー【書評】

新川帆立さんの小説『元彼の遺言状』は、2020年度の第19回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。単行本化にあたり、加筆修正したうえで、受賞時の題名「三つ前の彼」を改題している。
映画・ドラマ

『耳をすませば』スタジオジブリによる少女漫画を原作にした中学生の青春物語【アニメ評】

アニメ映画『耳をすませば』は、1995年に公開されたスタジオジブリ制作の作品。宮崎駿さんが脚本と絵コンテを、近藤喜文さんが監督を務めた。主人公の月島雫役は本名陽子さん。天沢聖司役は当時14歳だった高橋一生さん。
本・小説

『百年の孤独』G・ガルシア=マルケス ‐ 幻想と現実を融合した想像力の世界【書評】

『百年の孤独』は、コロンビアの作家ガブリエル・ガルシア=マルケス氏がスペイン語で発表した小説。1967年にアルゼンチンのスドゥアメリカーナ社から初版が刊行され、日本語版は鼓直氏の訳で1972年に新潮社より刊行された。
本・小説

『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』東野圭吾 ‐ 探偵役と助手が、叔父と姪の関係【書評】

東野圭吾さんの小説『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』は、2020年11月に光文社より刊行された。探偵役は、腕のいい元マジシャンで、推理力も抜群。彼は恵比寿でバーを経営している。作品にはコロナ禍という時代背景が、色濃く反映されている。
本・小説

『JR上野駅公園口』柳美里 ‐ 一人のホームレスの視点から日本を見つめ直す【書評】

柳美里さんの小説『JR上野駅公園口』は、2014年3月に河出書房新社より刊行された。成りたくてホームレスに成る者はいないだろうが、不運に遭ったり人生を踏み違えたりしたら……という感覚で読むと、物語の世界に深く入り込めるかもしれない。
本・小説

『嘔吐』J-P・サルトル ‐ 20世紀十大小説の一つ【書評】

『嘔吐』は1938年3月、サルトル氏が三十三歳のとき、フランスのガリマール書店から刊行された。日本では、白井浩司氏の訳と、鈴木道彦氏による新訳が、いずれも人文書院から刊行されている。
本・小説

『実存主義とは何か』J-P・サルトル ‐ 自由、不安、不条理、実存【書評】

J-P・サルトル氏の『実存主義とは何か』は伊吹武彦氏の訳で1955年7月に人文書院より刊行された。実存主義の本質を平易かつ明快に叙述。1996年2月の増補新装版では、サルトル氏の初期作品五点が増補され、実存主義の発想が具体的に示されている。
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