書物とことば

『性的人間』大江健三郎さんが60年安保闘争前後の世の中を描いた3編

大江健三郎さんの中・短編小説集『性的人間』は、60年安保闘争前後の世の中を描いた3編、「性的人間」「セヴンティーン」「共同生活」が収録され、1968年4月に新潮文庫として刊行された。性や政治をモチーフにすることが多い大江作品の特色が強い。
書物とことば

『ティファニーで朝食を』トルーマン・カポーティ、村上春樹訳――1958年発表の名作等

中編小説『ティファニーで朝食を』は、アメリカ合衆国の作家トルーマン・カポーティ氏によって1958年に発表された作品。村上春樹氏の新訳で2008年に新潮社から刊行された作品集には、表題作のほか、短編が3作収められている。
書物とことば

『神の子どもたちはみな踊る』村上春樹 阪神大震災直後の6つのエピソード

村上春樹さんの短編小説集『神の子どもたちはみな踊る』は、2000年2月に新潮社から単行本として刊行された。文芸誌『新潮』の1999年8月号から12月号にかけて連載された5編と書下ろし1編から成る。本書の表題は連載5編のうちの1編。
書物とことば

『街とその不確かな壁』村上春樹 40年後に作家の初期テーマが新たな形で再構築される理由

村上春樹さんの小説『街とその不確かな壁』は、新潮社から2023年4月に刊行された6年ぶり15作目の長編小説。40年後に蘇る「世界の終り―」。新しい形で完成されたそのテーマを、作品の変化とともに考察します。現実と非現実の世界が夢や空想の中で交錯。
書物とことば

『塞王の楯』今村翔吾 戦乱の世を石垣職人と鉄砲職人の目線から描いた歴史小説

今村翔吾さんの小説『塞王の楯』は、第166回直木賞受賞作。石垣職人と鉄砲職人の対決にスポットライトを当てて、戦乱の世を描いた歴史小説です。
映像とものがたり

『エルピス—希望、あるいは災い—』――社会を映すスリリングなエンタメドラマ

『エルピス—希望、あるいは災い—』は、カンテレ・フジテレビ系月10ドラマであるが、何気なく見ていたら、初回放送から話に引き込まれた。冤罪という重厚な題材を扱う社会派エンタメドラマ。パンドラの箱に唯一残されたものは、希望か、あるいは災いか。
映像とものがたり

『るろうに剣心 最終章 The Beginning』あまりに悲しい巴の最後と剣心の決意

映画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』は、緋村剣心(佐藤健)が桂小五郎(高橋一生)に見いだされ、人斬りとして暗躍し始めた幕末が舞台。雪代巴(有村架純)という一人の女性との出会いと隠された秘密、十字傷の真実が描かれている。
書物とことば

『透明な螺旋』東野圭吾 真相を辿り新事実を明らかに

東野圭吾さんの小説『透明な螺旋』は、ガリレオシリーズ第10弾の長編。千葉・房総沖で男性の銃殺遺体が発見された。行方不明者届が出されている人物が有力候補として浮上したが、届けを提出した同居女性が失踪。
書物とことば

『自家製 文章読本』井上ひさし 幅広い文献を活用しながら持論を披露

井上ひさし氏の著書『自家製 文章読本』は、1984年に新潮社より単行本として上梓された。文章についての文献、文学作品から広告文、新聞記事、さらには商用文や法律文なども引用しながら持論を披露した一冊を徹底解説。
書物とことば

『黒牢城』米澤穂信 有岡城内で起きた不可解な事件の謎を土牢の官兵衛が解く

米澤穂信さんの小説『黒牢城』は、2021年6月に角川書店より刊行された歴史ミステリー。第166回直木賞を受賞し、4大ミステリランキングにおいてすべて1位に輝く。有岡城内で起きた不可解な事件の謎を土牢の官兵衛が解く。
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