村上春樹さんの著書および関連する記事の一覧です。個別の作品についての書評だけでなく、村上さんの世界観や作風について考察するための記事も含みます。

『パン屋再襲撃』村上春樹 ‐ 高度資本主義社会を生きることの違和感
村上春樹さんの『パン屋再襲撃』(文藝春秋, 1986年)には、初期の短編小説が6編収録されています。高度資本主義社会という時代において、違和感を抱きながら生きざるを得ない現代人の姿が描かれています。

『回転木馬のデッド・ヒート』村上春樹 ‐ 人々から聞いた8つのスケッチ
村上春樹さんの短編小説集『回転木馬のデッド・ヒート』には、1983年から1984年にかけて講談社の文芸PR誌『IN★POCKET』で連載されたものを元にした7編と、書き下ろしの2編が収録されています。

『東京奇譚集』村上春樹 ‐ 大切な何かを失うことへの切ない思い
村上春樹さんの短編小説集『東京奇譚集』には、「偶然の旅人」「ハナレイ・ベイ」「どこであれそれが見つかりそうな場所で」「日々移動する腎臓のかたちをした石」「品川猿」の5作品が収録されています。

『レキシントンの幽霊』村上春樹 ‐ 読者を引き込む語りの巧妙さに感服
村上春樹さんの短編小説集『レキシントンの幽霊』には、表題作のほか、「緑色の獣」「沈黙」「氷男」「トニー滝谷」「七番目の男」「めくらやなぎと、眠る女」の、合計7編が収録されている。物語の展開に引き込まれ、語りの秀逸さを味わうことができた。

『ティファニーで朝食を』トルーマン・カポーティ、村上春樹訳 ‐ 1958年発表の名作等
中編小説『ティファニーで朝食を』は、アメリカ合衆国の作家トルーマン・カポーティ氏によって1958年に発表された作品。村上春樹氏の新訳で2008年に新潮社から刊行された作品集には、表題作のほか、短編が3作収められている。

『神の子どもたちはみな踊る』村上春樹 ‐ 阪神大震災直後の6つのエピソード
村上春樹さんの短編小説集『神の子どもたちはみな踊る』は、2000年2月に新潮社から単行本として刊行された。文芸誌『新潮』の1999年8月号から12月号にかけて連載された5編と書下ろし1編から成る。本書の表題は連載5編のうちの1編。

『街とその不確かな壁』村上春樹 ‐ 40年後、作家の初期テーマが新たな形で再構築される理由
村上春樹さんの小説『街とその不確かな壁』は、新潮社から2023年4月に刊行された6年ぶり15作目の長編小説。40年後に蘇る「世界の終り―」。新しい形で完成されたそのテーマを、作品の変化とともに考察します。現実と非現実の世界が夢や空想の中で交錯。

『若い読者のための短編小説案内』村上春樹 ‐ 大学で行った授業がきっかけで上梓
村上春樹さんの『若い読者のための短編小説案内』は、1997年に文藝春秋より刊行された。本書の中で何度も触れているが、文学評論にしたつもりはなく、読書案内として書いたとのこと。上梓のきっかけは、アメリカのプリンストン大学と、タフツ大学にて行った授業。

『カンガルー日和』村上春樹 ‐ リリカルな作風の掌編集
村上春樹さんの短編小説集『カンガルー日和』は1983年9月に平凡社より刊行されました。上梓した短編集の中では2作品目にあたります。掌編小説集としては初の作品集です。

『中国行きのスロウ・ボート』村上春樹 ‐ 1983年刊行の初の短編集
『中国行きのスロウ・ボート』は、村上春樹さんの初めての短編小説集として、1983年5月に中央公論社より刊行されました。本書には、表題作の「中国行きのスロウ・ボート」のほか、雑誌に発表された年代順に、7編が収められています。