小説

『東京奇譚集』村上春樹 大切な何かを失うことへの切ない思い【書評】

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この記事では、村上春樹さんの短編小説集『東京奇譚集』について、そのテーマや登場人物、物語の魅力をさまざまな角度から掘り下げていきます。

東京奇譚集 村上春樹・著

東京奇譚集(村上春樹, 新潮文庫)の表紙
出典:Amazon

東京奇譚集

著者:村上春樹
出版社:新潮社
発売年月:単行本 2005年9月, 文庫本 2007年12月, 電子書籍 2020年12月
ページ数:256ページ(文庫判)

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大切な何かを失うことへの切ない思い

村上春樹さんの短編集『東京奇譚集』には、文芸雑誌『新潮』2005年3月号から6月号に掲載された「偶然の旅人」「ハナレイ・ベイ」「どこであれそれが見つかりそうな場所で」「日々移動する腎臓のかたちをした石」の4編および、書き下ろし短編「品川猿」の、計5作品が収録されています。作品タイトルの奇譚という言葉が示し、また「偶然の旅人」の語り手の言葉や「品川猿」の登場人物の台詞のなかにもありますが、いずれも不可思議な話です。

空想的であったり現実離れしていたりする話を文芸作品として書くことは、読者に受け入れられるギリギリのところで話をまとめる筆力が必要であり、凡人には難しい芸当かもしれません。

そして、村上春樹さんが短期間に書き上げた5作品には、一貫したテーマがあり、それは大切な何かを奪われたり失ったりすることの切なさ。家族であったり健康な体であったり、死別であったり失踪であったり、突然の別れであったり、場合によっては名前の忘却。

東京奇譚集(村上春樹, 新潮文庫)の表紙
出典:Amazon
作品情報

書名:東京奇譚集
著者:村上春樹
出版社:新潮社
発売年月:単行本 2005年9月, 文庫本 2007年12月, 電子書籍 2020年12月
ページ数:256ページ(文庫判)

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