麦の穂が色づく頃、熊の出没通知が毎日のように届きます。
その状況を最初は川柳として書いていましたが、「麦秋」という季語と取り合わせることで、俳句としても形になるかもしれないと思い、いくつか試作してみました。
ただ、実際に作ってみると、「クマダス」という固有名詞をどこまで句に残すべきか、説明になりすぎていないか、季語との距離感をどう取るかなど、さまざまな迷いも生まれました。
この記事では、その試行錯誤の過程も含めて記録しています。
麦秋やクマダス絶えず鳴りにけり
句作メモ
「クマダス」という固有名詞を使うと、秋田県内では伝わりやすい一方、他県の読者には分かりにくいかもしれない。
麦秋や通知のたびに辺り見る
句作メモ
何の通知なのか、なぜ辺りを見るのかが、やや伝わりにくい印象が残った。
麦秋や通知のたびに山を見る
句作メモ
山を見る動作から状況はある程度想像できるものの、緊迫感が少し薄れる気もした。

麦秋にクマダスを見て警戒す
句作メモ
意味は伝わりやすいが、説明的な印象も残った。
季語メモ
実体験に則すなら、「麦の秋」や「麦秋(むぎあき)」のほうが感覚としては近いかもしれない。
初夏の俳句全体はこちらにまとめています。


