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ことばと創作

令和8年春の俳句

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春のはじまりから終わりへ。移ろう季節のなかで、ふと立ち止まるように詠んだ二十句をまとめました。言葉と沈黙のあいだに生まれる、ささやかな感触をお楽しみいただければ幸いです。

金縷梅や脚立の影のまだ長く

金縷梅(まんさく)
金縷梅(まんさく)

瓶にさす桃の花まだ蕾かな

桃の花の蕾
桃の花の蕾

瓶にさす桃の花や座の明るさ

桃の花
桃の花

山茱萸の花に寄れば原始めく

山茱萸(さんしゅゆ)の花
山茱萸(さんしゅゆ)の花

春昼や校正終へてゼリー喰う

春の夕書き終へて指止まりけり

書き終へて音なき部屋の春の夕

見比べて庭に四本の椿かな

椿
椿

歌とは違ふ
白き花水木かな

花水木(はなみずき)
花水木(はなみずき)

客迎ふ芝桜やや控えめに

芝桜
芝桜

門脇に芝桜ひかへめに咲く

雨脚にまぎれてゐたり一人静

一人静(ひとりしずか)
一人静(ひとりしずか)

一人静雨の深みに触れてをり

庭にありてなお探しゆく錨草

錨草(いかりそう)
錨草(いかりそう)

春灯や本閉ぢかけて指の跡

春灯や椅子に戻れば卓広し

石楠花や咲きそむる庭に吹く風

石楠花(しゃくなげ)
石楠花(しゃくなげ)

石楠花や庭に満ちゆく光かな

石楠花(しゃくなげ)
石楠花(しゃくなげ)

白きくす玉
石楠花の盛りかな

石楠花(しゃくなげ)
石楠花(しゃくなげ)

春陰や頁に落つる眠気かな

俳句ポスト365 入選

春陰の窓辺と読書風景のイメージ画像
春陰の静かな午後をイメージした画像

※春陰の俳句の推敲について、気づいた点や課題を別記事にまとめています。

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