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『放課後』東野圭吾 ‐ 囮トリックと犯行動機をどう読むべきか【書評】

東野圭吾さんの小説『放課後』は、1985年の第31回江戸川乱歩賞受賞作。女子高を舞台にした学園ミステリーである。東野圭吾さんは、この作品で作家デビューを果たした。1985年度の週刊文春ミステリーベスト10において1位。
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『あの頃の誰か』東野圭吾 ‐ わけあり物件を集めた短編集!?【書評】

東野圭吾さんの短編小説集『あの頃の誰か』には、シリーズものでない8編が収められている。本書は、当初から文庫判として発売された。東野圭吾さんによれば、「わけあり物件」が収録されているとのことである。
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『居眠り磐音 陽炎ノ辻』佐伯泰英 ‐ 大長編シリーズの第1作【書評】

佐伯泰英さんの「居眠り磐音」シリーズは、全51巻からなる文庫書下ろしの時代小説。主人公の坂崎磐音を、最初に居眠り磐音と呼んだのは、国元・豊後関前藩での剣術の師・神伝一刀流の中戸信継。磐音の剣術の腕は確かだが、中戸信継は磐音の構えを居眠り剣法と評した。
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『犬婿入り』多和田葉子 ‐ 学習塾を一人で経営する39歳の独身女性【書評】

多和田葉子さんの小説『犬婿入り』は、第108回芥川賞受賞作。犬婿入りとは、キタムラ塾の北村みつこ先生が子供たちに話した民話で、犬がお姫様と結婚する話。北村先生は39歳の独身女性。
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『容疑者Xの献身』東野圭吾 ‐ 天才数学者による難解なトリック【書評】

東野圭吾さんの小説『容疑者Xの献身』は、第134回直木賞を受けたほか、この年の数多くのミステリ系文学賞を受賞し、多方面から高い評価を受けた作品だ。天才数学者による難解なトリック、そして母と娘、隣人男性の思いが心に残る。
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『探偵ガリレオ』東野圭吾 ‐ 1998年刊行の人気シリーズ第1弾【書評】

東野圭吾さんのミステリ短編集『探偵ガリレオ』は、1998年5月に文藝春秋から単行本として刊行された、ガリレオシリーズの第1弾。『オール讀物』に1996年から1998年にかけて掲載された5作品が収録されている。
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『卒業』東野圭吾 ‐ 加賀恭一郎シリーズの第1弾【書評】

東野圭吾さんの推理小説『卒業』は、1986年に講談社から単行本として刊行された。人気シリーズとなった加賀恭一郎シリーズの第1弾である。第2弾の『眠りの森』以降は、加賀恭一郎は刑事となっているが、『卒業』の時点では大学四年生。
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『スプートニクの恋人』村上春樹 ‐ 同性への恋と異性の友人【書評】

『スプートニクの恋人』は、村上春樹さんの9作目の長篇小説。1999年に講談社より刊行された書下ろし長篇小説である。この小説は、「すみれ」という22歳の女性のことを中心とする物語である。すみれは22歳の春に初めて恋に落ちた。
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『KYOKO』村上龍 ‐ 登場人物も読者も心を打たれてしまう女の子【書評】

村上龍さんの書下ろし小説『KYOKO』は、1995年に集英社から刊行された。小説『KYOKO』は、村上龍さんが監督・脚本を務めた映画『KYOKO』をノベライズした作品。
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『トパーズ』村上龍 ‐ 都市の暗部で生きる女の子達【書評】

村上龍さんの短篇小説集『トパーズ』の刊行は、1988年。表題作の「トパーズ」のほか、「公園」「受話器」「鼻の曲がった女」「紋白蝶」「ペンライト」「子守り歌」「サムデイ」「OFF」「イルカ」「卵」「バス」の、全部で12篇が収録されている。
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