書物とことば

『百年の孤独』G・ガルシア=マルケス 幻想と現実を融合した想像力の世界

『百年の孤独』は、コロンビアの作家ガブリエル・ガルシア=マルケス氏がスペイン語で発表した小説。1967年にアルゼンチンのスドゥアメリカーナ社から初版が刊行され、日本語版は鼓直氏の訳で1972年に新潮社より刊行された。
書物とことば

『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』東野圭吾 探偵役と助手が、叔父と姪の関係

東野圭吾さんの小説『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』は、2020年11月に光文社より刊行された。探偵役は、腕のいい元マジシャンで、推理力も抜群。彼は恵比寿でバーを経営している。作品にはコロナ禍という時代背景が、色濃く反映されている。
書物とことば

『JR上野駅公園口』柳美里 一人のホームレスの視点から日本を見つめ直す

柳美里さんの小説『JR上野駅公園口』は、2014年3月に河出書房新社より刊行された。成りたくてホームレスに成る者はいないだろうが、不運に遭ったり人生を踏み違えたりしたら……という感覚で読むと、物語の世界に深く入り込めるかもしれない。
書物とことば

『嘔吐』J-P・サルトル――20世紀十大小説の一つ

『嘔吐』は1938年3月、サルトル氏が三十三歳のとき、フランスのガリマール書店から刊行された。日本では、白井浩司氏の訳と、鈴木道彦氏による新訳が、いずれも人文書院から刊行されている。
書物とことば

『実存主義とは何か』J-P・サルトル 自由・不安・不条理、その本質に迫る

J-P・サルトル氏の『実存主義とは何か』は伊吹武彦氏の訳で1955年7月に人文書院より刊行された。実存主義の本質を平易かつ明快に叙述。1996年2月の増補新装版では、サルトル氏の初期作品五点が増補され、実存主義の発想が具体的に示されている。
映像とものがたり

『前科者』保護司の仕事に奮闘する佳代と職業として選んだ理由

映画『前科者』の公開は2022年1月。監督・脚本・編集を岸善幸さんが務めた。主演は有村架純さん。森田剛さん、石橋静河さん、磯村勇斗さんらが出演。
映像とものがたり

『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』社会性のある本格ミステリ映画

映画『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』は、2020年1月公開のフランス・ベルギー合作作。レジス・ロワンサル監督が、ダニエル・プレスリーさん、ロマン・コンパンさんとともに脚本も担当。実話をもとに描かれた緊迫のサスペンスです。
映像とものがたり

『エクス・マキナ』人間とAIの駆け引きの結果は

映画『エクス・マキナ』は、2016年6月に公開されたイギリス映画。監督・脚本はアレックス・ガーランドさん、出演者はアリシア・ヴィキャンデルさん、ドーナル・グリーソンさん、オスカー・アイザックさん、ソノヤ・ミズノさんら。
映像とものがたり

『ひまわり』1970年公開のイタリア映画、ウクライナの国花と撮影地秘話

映画『ひまわり』は1970年に公開されたイタリア映画。ソビエトの東部戦線に贈られたイタリア人兵士、アントニオを探して、妻のジョバンナが、冷戦下のソビエトに単身乗り込むという物語だ。
書物とことば

『あらゆる小説は模倣である。』清水良典 目指すのはエレガントな模倣への道

清水良典氏の『あらゆる小説は模倣である。』は、2012年7月に幻冬舎新書より刊行された。どんなジャンルであれ創作とは、見様見真似から始めるものだから、模倣という言葉はそれほど違和感のあるものではない。
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