評論・随筆・その他

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『文章読本』丸谷才一 ‐ 複雑になった現実への対応【書評】

丸谷才一氏の『文章読本』は、1977年に中央公論社から刊行された。現実はいっそう複雑になったが、我々は過去から学び取る際に、自分自身を経過させ、文明全体、社会全体の力も借り、新しい文章の型を自分の力で作るしかない。
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『新文章読本』川端康成 ‐ 生きた文章を考える【書評】

傑出した作家は、より多く独自の優れた文章、優れた文体を持っている。また、新しい思想・内容は、それにふさわしい、新しい表現、新しい文章を必要とする。川端康成氏の『新文章読本』を読むと、実用的で生きた文章を学べる。これには小説も含まれる。
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『文章読本』谷崎潤一郎 ‐ 日本語の本質を説く【書評】

谷崎潤一郎氏の『文章読本』は、日本語の本質を説いており、80年以上経っても色褪せない。今読んでも学ぶべきことが多く、今後の参考にもなる。時代背景が変わっても、価値ある文章読本である。
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『文章読本』三島由紀夫 ‐ 教養を感じる高い見識と明快さ【書評】

三島由紀夫氏の『文章読本』からは、 教養に裏付けられた卓越した見識を感じる。実用的な文章なら誰でも書けるが、鑑賞に耐えうる文章は専門的な修練を経なければ簡単に書くことはできない。三島由紀夫氏は、文章の最高の目標を、格調と気品に置いた。
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『物語論 基礎と応用』橋本陽介 ‐ 文学研究におけるナラトロジー【書評】

橋本陽介さんの『物語論 基礎と応用』。文学研究には、「何が書かれているのか」という内容を重視する方法と、「どのように書かれているのか」という形式を重視する方法とがある。物語論(ナラトロジー)は後者、形式を重視する立場。
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『日本国紀』百田尚樹 ‐ 日本通史としての読み応えあり【書評】

百田尚樹さんの『日本国紀』は、一般向けに書かれた文学的な日本通史。分かりやすくまとめてあり、日本史の全体像を把握できる。専門家の監修もあり、読む価値がある。
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『職業としての小説家』村上春樹 ‐ 自伝的エッセイ【書評】

村上春樹さんの『職業としての小説家』は、35年間の作家生活について語った自伝的エッセイ。出版社からの依頼で書き始めた文章ではない。少しずつ断片的に、テーマ別に書きためていたそうだ。
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『猫を棄てる 父親について語るとき』村上春樹 ‐ 自身のルーツ【書評】

村上春樹さんの『猫を棄てる 父親について語るとき』。亡き父親の戦争体験や父親との思い出、自身のルーツについて綴ったエッセイ。世界を作り上げる大きな物語の、ごく微小な一部について。
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『映画ライターになる方法』まつかわゆま ‐ 文章上達のポイントを学ぶ【書評】

まつかわゆま氏の『映画ライターになる方法』は、2005年に青弓社から刊行された。ライターは対象となる産業を掘り下げて取材するため、基本的には得意とする専門分野がある。映画ライターとしての実績をお持ちのまつかわゆま氏の著書を紹介する。
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小説を書く力について ‐ 公募ガイド「3日間で書ける!超短編小説キット」

公募ガイド2020年9月号に掲載されている「3日間で書ける!超短編小説キット」という記事を紹介する。この号では、雑誌の14ページを割いて、小説を書くためのコツを具体的に分かりやすく解説している。
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