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ことばと創作

令和8年晩夏の俳句

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小暑から立秋へ向かう頃に詠んだ俳句をまとめています。
移ろう季節の光や風、仕事や日々の暮らしのなかで心に留まった瞬間を一句に託し、折々に作品を加えていきます。

夕立や一本の百合倒れけり
吾より母に必要な氷菓かな
蝙蝠を部屋より追うて半時間
草木にも吾の足にも登る蟻
扇風機の先には昼寝する母
北国の晩夏の風のやはらかし
白南風やレースのカーテンふくらみて
西日照り庭木ことごとく葉を垂る
甚平や箪笥に眠るひと夏を
麦茶沸かす瓶には少し残るまま
夏布団掛けぬ夜つづく北の町
厠の網戸を直せば風通る
二本なる夏木の影の濃くなりぬ
土用蜆飽きることなく年巡る
土用鰻今年は五回食ひにけり
麦酒酌む母のグラスに指三本
蟻地獄幼き頃のままありぬ
脱衣所の窓に火取虫当たりをり

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